第4話「悪夢の始まり」
[チコサイド]
「め、メガシンカって…?」
「あぁ、メガシンカって言うのはな…」
「ある特定のポケモンにのみ普通の進化とは違う進化が起こるものです。
ボクとソックもメガシンカ出来るんですが、チコリータはまだできません。」
「あっ!お、おれの台詞とるなよ!」
「ごめん、ごめん。」
「あの…聞き忘れていたんですけれど。ソーサックって…王子だったんですか!?」
「あぁ、いい忘れていたな。改めて言う。俺はペーク王国の王子のソーサック。」
「だが…。俺は…王国の王子は…嫌なんだ!」
「ど、どうして…?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「王様…いや…アイツは最悪なやつだ。
前まで他にも王国はあったんだ。だが、アイツはポケと権力で奪い取って滅ぼした。
さらに……俺のメガシンカの力を使ってこの世界を自分のものにするつもりだ。」
ソーサックは壁を思いっきり蹴りつけた。
ラフォールがまぁまぁ、と言い落ち着かせる。
「だから、俺とラフォールと…。実はもう一匹いるんだがな。
俺らでアイツを倒してやるんだ!」
「その為には、メガシンカに必要な石ともう少し強くならなければ行けないよね。」
「あぁ…で、さ。チコ、もしよかったら俺らに協力してくれねぇか?」
「ボクからもお願いだ。」
二匹は頭を下げる。
「私は…弱いかもしれないけど…協力します!」
「おぉ!ありがとう!じゃあ、作戦会議だ!」
さっきのように机の回りにいくと、ラフォールさんが地図を広げた。
「まず、ボクらはアブソルナイト…メガシンカに必要な石をとるためにフッカ遺跡に行く。次n…」
「ソーサック王子と犯人を二人発見!ただちに捕まえます!」
「くそっ!もう追いかけてきたか!」
「ソック!チコさんを連れて先に行って!ボクは遅れていく!」
「あぁ。わかった。捕まるなよ!」
「もちろん。」
「エレキボール!」
「うぎゃぁっ!!」
ラフォールさんは中だということも気にせずに余裕をもって攻撃をする。
「さ、いくぞ!」
ソーサックは私の腕を取って走り出す。
その時だ。
時間が止まったかのように私の脳裏にまた映像が見える。
どこかの...もりであろうか。
そこには、私と、空を飛んでいるポケモン、その部下らしきポケモン二匹。
なぜか…私は身動きがとれない!
「あ、貴女は…!」
「フッ…!わたくしはディアナ・マレー…。そのリボンを頂戴しにきたわ。」
「リ、リボンを!」
「フフフフ…。フラリーンとメールスはしっているけど。殺してはいないわ。」
フラリーンとメールス…………!
そうだ……。ママとパパの名前はこの名前。と、言うことは…彼女は殺した犯人の仲間!?
と、その時だ。
「卑怯だ!3vs1は!」
後ろから声がした。
私が後ろを向くとーーー
また違う場面だ。
二匹は倒れている。ディアナはまだーーいや、飛んだまま静止している。
「さぁ!逃げよう!」
誰かに腕をとられ走るーー一体あなたは……
「おい!いくぞ。」
「う…うん!」
やっぱり…その人のことを知ろうとすると途切れてしまう。
何故だろう…なんだがモヤモヤする…この気持ち…なに!
~☆~一方、南にいるチックの方は………
「う…うぅ………。」
こ、ここは…
そこは、時空がネジ曲がったような所だった。
僕の意識はあるのだが…体が…無いように感じる。
「フフフ…。パワーがたまってきたわ。」
外から声が聞こえる。ディアナであろう。
「ディアナ様。彼はときよみという能力を持っているそうです。」
「もしかして…いつのまにかいなくなっていたのも…」
「はい。恐らくその力だと。」
「フフフフ……。面白いわ。早速実験よ!森にこのちからを使いなさい!」
「はっ!」
部下らしきものが機械のようなものを使って僕を操作している。
「う、うぅぅっ!!!!」
激しい痛みが襲う。その痛みで意識を失った。
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思い出したこと
パパはメールス(レシラム)、ママはフラリーン(メガニウム)という名前。
ディアナというポケモンがリボンを盗もうとした。
何故かディアナが静止していた。理由は不明。
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