第3話「王国の光と影」
「ついたぜ。ここにおれの仲間がいるんだ。」
私たちは王国の近くにある町についた。
のどかで、風車が所々にある。
その風車のひとつの前に私たちはいる。
すると、ソーサックは風車の支えるところを一回叩いた。
からくりやしきのように一人ぶん通れるぐらいの穴ができた。
「さ、いくぞ。階段があるから気を付けろよな。」
最初にソーサック、次に私が中にはいった。
私が入ると穴は塞がれ、代わりに階段を照らす灯りがついた。
長い階段を下ると、大きな空間が現れた。
形はどこかで見たことのある形だったが…………
うっすらとだが……脳裏に…映像が見える……
雷のなるほどの豪雨。
雨が降ったので隠し穴に入った。
そうか。その時に入った隠し穴のなかはドーム状でいまいるへやもこんな形だ。
それで、私は食料確認、寒いのと暗いからといって薪を……
あれ……?誰が取りに行ったんだろう…私ではない…誰か。
ピカッッ………ゴロロロロッッ!!!
大きな雷がなった。
私は誰かを心配している……でも、誰なの……?
すると、ポツッというおとが響いた。
私は誰かを知りたい気持ちで入り口の方を見たーーー
「コ………チコ…!チコ!!おい!聞いているのか?」
「へ………?あ、ご、ごめん………聞いていない……」
「ったく。ここに入ったとたん、急に動かないし、反応もしないしさ…」
「まあまあ、ソック。お前の話によると、彼女は記憶喪失と言うことじゃないか。」
「まぁな………」
ソーサックには、このまちに行く前に覚えていることをすべて話したのだ。
「あ、あの……こちらは……」
「あぁ、もう一回いいか?」
「もちろん。ボクはライボルトのラフォール。ソック……ソーサックとは友達なんだ。」
「……で、ボクに何のようだい?」
「わかってるだろぉ……。"あの作戦"についてのことだろぉが。」
さ、作戦…?
一体どういう事なんだろうか。
「あぁ。チコ、話したいことがあるんだ…。あ、あとはラフォール。宜しく。」
「はぁ、しょうがない。チコさん…ですよね。ここに来てください。」
ラフォールさんに言われた通りに机のところに行く。
「ここからは…長くなる…。だが、君にも聞いてほしいんだ。」
ラフォールさんは深刻な顔をして話始めた。
~☆~[ラフォールサイドと語り]
ペーク王国………。この町の隣にある国は安定した国だ。
城下町のポケモン達は賑やかに過ごしていた。
だが、それはあくまでも町だけの話。ペーク王国の城内関係は最悪なものだった。
8年前...ボクらはわけもわからないところに連れてこられた。
そこは、ペーク王国の城。まだ小さくて、ラクライだったからか、ボクは延々と涙を流し続けた。
「うわぁーー!!どこぉーーーー!!パパーー!!ママーー!!」
「あぁ..、うるせぇな!!少しは泣きやめ!」
泣いているときにこんなことを言ってきたのが...ソーサック。
もちろん、アブソル。
「うへぇ...。キミ....。さびしく..ないの..?」
「フンッ!お、俺には...家族なんか...。」
そういいながらも目には涙がたまっていた。
「家族...?いないの...?」
「!!う、うるせぇ!」
ソーサックは涙を拭くと、
「お、お前なんかに心配される必要はないっ!!」
「じ、じゃあ....。トモダチになろうよ!!」
「は、はぁ...!?お、お前とか!?」
「やっぱり...ボクなんかとは、だめだよね。」
「いや...。そういうわけじゃねぇが。」
「じゃあなろうよ!!ボクはラフォール。キミは?」
「お、俺は...ソーサックだ....。よ、よろしくな。」
「う、うん!!」
この時、もう始まっていたのかもしれない。
この国を、ぼく等で変える時が。
〜☆〜
トモダチ(と、その時はボクは思っていた。)ができた次の日、ボクらも合わせて50匹ほどのポケモンが広間のようなところに無理やりにつれてこられた。
しばらくすると、きらびやかな台座が現れた。
扉の奥から豪華なマントを着たポケモンが護衛のようなポケモンと共に現れた。
「諸君よーー君らは選ばれしものだ。だが、ここから一匹選ばさせてもらう。」
「そうだな………。君だ!」
選ばれたのはソーサックだった。
「お、俺か?」
「そうだ。さ、こちらへ。」
ソーサックは言われた通りに台座の近くに来た。
「君らに言おう!!彼は今からペーク王国の王となるため今日から王子となる!
メガシンカの力に選ばれし彼を!」
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思い出したこと
私と一緒に冒険していた仲間がいた。
思い出した場所は隠し穴で雨宿りをしていたとき。
風車のところの部屋の形に似ている。
仲間の詳細は全て分からない。
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