第2章「出会い…別れ…戦い…」
第3話「古き町に輝きを」
ある日の夜…
やっとひとつめの村についた…と思ったら、


看板には【オールドタウン】と薄くかかれており、電灯はほとんどなく、星空がきれいに見えるほどだった。

「オールドタウン…古い町だから、宿とかあるかな…」

うん…心配だ。

とりあえずあてもなく探すと、【草原の宿】とかかれた看板があった。




からカラ~ン

ドアについているベルがなると、カウンターらしきところからポケモンが出てきた。
「お客さんかい?久しぶりだな。2階に3部屋あって1号室と2号室が空いてるから片方でも両方でも良いよ。あ、だけど1泊100ポケだから。」

話を聞き、二階へ上がる。

ギッギギッ…ギギギ…

階段のきしむ音が響く。

2階につくと右に3つドアが続いていて、右から1、2、3、と続いていた。

「どうする?2つでもいいけど。」
「これから…ポケが必要だから…ひとつでいいよ。」
ひとつでいいというと、チックは分かった。といい、1号室のドアを開ける。

部屋は少し狭いが100ポケでも安すぎるぐらいだ。

「そう言えば…3号室って…埋まってたよね…?ちょっといってくるね。」
「分かった。僕はアンノーン文字でも…」

バタンッ

私はチックの言葉に耳も傾けずにドアを閉めると、3号室のドアをノックする。

「は~い、誰かしらないけど、どぞ!」
中から元気な声が聞こえた。
私は中にはいる。
そこには白色の丸い顔、からだが水色で真ん中に貝をくっつけているーミジュマルがいた。

「あ…あの…今日一号室にとまるチコです…本当はm…」

「もう一人いるんでしょ…?知ってるよ。あ、わたしはジュリー。よろしくね。」
「でも…客は久しぶりね…こんな…町に…」
ジュリーは少ししたを向いていった。

「ジュリー…もしよかったら、この町のことを教えてくれる…?」


~☆~
「この町は…4年前までのどかな町だったの…オールドっていうのは、【古くからある町】って言うことなの。」
「わたしはこの町が好きだったの。だけどね…」


[4年前のオールドタウン]【ジュリーサイド】

あれ…?
ファンクの館から…ポケモンが…

ポケモンはどんどんと町に近づいてくる。


ポケモンは2ひきおり、どちらとも少し透けて見える。

「皆さん!我らはこの町をさらによい町にするために来ました。」
「も…もし…協力してくれるかたがいたら、100ポケを頂けませんか…?」

その言葉にみんなは、
「100ポケならいっか。」
「この町がよくなるといいから…協力するわ!」

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

二匹のポケモンは嬉しそうだったが、わたしは、何か裏がありそうで仕方がなかった。




それからー半年後。事件は起きた。


~☆~
この日もポケをもらいにやって来た二匹。
だが、様子が変だった。

と、その時だった。

「町のやつらよ!いますぐ2000ポケをだせ!ださないと…」

しゃべってない方は、なんと、空き家をシャドーボールで壊したのだ!

「こうなりたくなければ1時間いないにここにだせ!」


「ズルいぞ!」
「騙したのね!」

「な…なんだと…、シャドークロー!」

「うがっ!」
「きゃぁっ!?」

反乱するポケモンは攻撃され…
出さないものも攻撃され…

中には逃げ出すものもいた。
町長もいつのまにか逃げ出しており、町は破滅寸前となった…


~☆~[チコサイド]
「だけど…この町に警察が来て、捕まえることはできなかったけど、町は破滅することなかった…
この宿は、壊されるところで警察がきたから残っているの…」
「ジュリーは…何でここに…?」
私はジュリーに聞くと、

「この町が…好きだから…。かな?
私の家族は違うところにいってわたしだけ宿のオーナーにとめてもらっているの。」
「だけど………許せない…!」

バァンっ!!

ジュリーは壁を拳で殴った。
私は一瞬ビクッとしたが、ジュリーを見ると、涙がポロポロと流れていた…

「わたしには…倒せないの。
一回、反乱したとき、あいつらに攻撃されて…ほら…」

ジュリーはわたしに右腕を見せた。
傷は、何かに引っ掛かれたような傷ーつまり、シャドークローで攻撃された傷だった。
その時の痛みがこの傷が物語っていた。

「チコ…もしよかったら…あいつらを倒してくれる…?」

えぇぇ!?
わ、私が…そのポケモン達を…!?

「もちろん…もう一人のポケモンと協力して…だけど、いいかな…?」

チックと、か…
一回相談してみよう…

「ちょっと待ってて。ここにつれてくるから。」

そういって私はここをあとにし、チックをつれてもう一度戻ってきた。


チックが軽く自己紹介をしたあと、ジュリーはさっきのことを話した。

「もちろん…!僕らがそいつらを倒すよ!」
「でも…私…倒せるか…」
「大丈夫だよ。僕が守る。絶対に。」

「あ…ありがとう、チック……。」


「でね…場所は、ファンクの館。絶対に夕方までには帰ってきてね。」

夕方まで…?
いったいどういうことだろうか…?

その言葉は明日になって分かるのであった。

チコリータlove ( 2014/08/28(木) 12:09 )