第3話「古き町に輝きを」
ある日の夜…
やっとひとつめの村についた…と思ったら、
看板には【オールドタウン】と薄くかかれており、電灯はほとんどなく、星空がきれいに見えるほどだった。
「オールドタウン…古い町だから、宿とかあるかな…」
うん…心配だ。
とりあえずあてもなく探すと、【草原の宿】とかかれた看板があった。
からカラ~ン
ドアについているベルがなると、カウンターらしきところからポケモンが出てきた。
「お客さんかい?久しぶりだな。2階に3部屋あって1号室と2号室が空いてるから片方でも両方でも良いよ。あ、だけど1泊100ポケだから。」
話を聞き、二階へ上がる。
ギッギギッ…ギギギ…
階段のきしむ音が響く。
2階につくと右に3つドアが続いていて、右から1、2、3、と続いていた。
「どうする?2つでもいいけど。」
「これから…ポケが必要だから…ひとつでいいよ。」
ひとつでいいというと、チックは分かった。といい、1号室のドアを開ける。
部屋は少し狭いが100ポケでも安すぎるぐらいだ。
「そう言えば…3号室って…埋まってたよね…?ちょっといってくるね。」
「分かった。僕はアンノーン文字でも…」
バタンッ
私はチックの言葉に耳も傾けずにドアを閉めると、3号室のドアをノックする。
「は~い、誰かしらないけど、どぞ!」
中から元気な声が聞こえた。
私は中にはいる。
そこには白色の丸い顔、からだが水色で真ん中に貝をくっつけているーミジュマルがいた。
「あ…あの…今日一号室にとまるチコです…本当はm…」
「もう一人いるんでしょ…?知ってるよ。あ、わたしはジュリー。よろしくね。」
「でも…客は久しぶりね…こんな…町に…」
ジュリーは少ししたを向いていった。
「ジュリー…もしよかったら、この町のことを教えてくれる…?」
~☆~
「この町は…4年前までのどかな町だったの…オールドっていうのは、【古くからある町】って言うことなの。」
「わたしはこの町が好きだったの。だけどね…」
[4年前のオールドタウン]【ジュリーサイド】
あれ…?
ファンクの館から…ポケモンが…
ポケモンはどんどんと町に近づいてくる。
ポケモンは2ひきおり、どちらとも少し透けて見える。
「皆さん!我らはこの町をさらによい町にするために来ました。」
「も…もし…協力してくれるかたがいたら、100ポケを頂けませんか…?」
その言葉にみんなは、
「100ポケならいっか。」
「この町がよくなるといいから…協力するわ!」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
二匹のポケモンは嬉しそうだったが、わたしは、何か裏がありそうで仕方がなかった。
それからー半年後。事件は起きた。
~☆~
この日もポケをもらいにやって来た二匹。
だが、様子が変だった。
と、その時だった。
「町のやつらよ!いますぐ2000ポケをだせ!ださないと…」
しゃべってない方は、なんと、空き家をシャドーボールで壊したのだ!
「こうなりたくなければ1時間いないにここにだせ!」
「ズルいぞ!」
「騙したのね!」
「な…なんだと…、シャドークロー!」
「うがっ!」
「きゃぁっ!?」
反乱するポケモンは攻撃され…
出さないものも攻撃され…
中には逃げ出すものもいた。
町長もいつのまにか逃げ出しており、町は破滅寸前となった…
~☆~[チコサイド]
「だけど…この町に警察が来て、捕まえることはできなかったけど、町は破滅することなかった…
この宿は、壊されるところで警察がきたから残っているの…」
「ジュリーは…何でここに…?」
私はジュリーに聞くと、
「この町が…好きだから…。かな?
私の家族は違うところにいってわたしだけ宿のオーナーにとめてもらっているの。」
「だけど………許せない…!」
バァンっ!!
ジュリーは壁を拳で殴った。
私は一瞬ビクッとしたが、ジュリーを見ると、涙がポロポロと流れていた…
「わたしには…倒せないの。
一回、反乱したとき、あいつらに攻撃されて…ほら…」
ジュリーはわたしに右腕を見せた。
傷は、何かに引っ掛かれたような傷ーつまり、シャドークローで攻撃された傷だった。
その時の痛みがこの傷が物語っていた。
「チコ…もしよかったら…あいつらを倒してくれる…?」
えぇぇ!?
わ、私が…そのポケモン達を…!?
「もちろん…もう一人のポケモンと協力して…だけど、いいかな…?」
チックと、か…
一回相談してみよう…
「ちょっと待ってて。ここにつれてくるから。」
そういって私はここをあとにし、チックをつれてもう一度戻ってきた。
チックが軽く自己紹介をしたあと、ジュリーはさっきのことを話した。
「もちろん…!僕らがそいつらを倒すよ!」
「でも…私…倒せるか…」
「大丈夫だよ。僕が守る。絶対に。」
「あ…ありがとう、チック……。」
「でね…場所は、ファンクの館。絶対に夕方までには帰ってきてね。」
夕方まで…?
いったいどういうことだろうか…?
その言葉は明日になって分かるのであった。