第2章「出会い…別れ…戦い…」
第1話「謎のポケモン、ディアナ」
「ここが…小さな森?」

「うん、僕もはじめてはいるんだけど、敵も少ないみたいだから大丈夫だと思うけど。」

私たちは森を抜けたというのにまた森にはいる。
まぁ…草タイプだからいいけど。

「僕が先にいくから着いてきて。」

冒険最初の場所、出発!


ここからはあるいているだけだから、この世界についてはなしますか。

世界には4つの大陸があり、私らは東の大陸、通称太陽大陸にいる。

ボストさんの家は北の大陸、通称星大陸にある。

他にも西、月大陸がある。
しかし、南はまたあとで出てくるから今は話さないようにしておこう。

話しているうちにきのみのあるところへやって来た。

「一回休憩しようか。」

「それじゃあ…私、きのみを持ってくるね」

といって私はチックのもとを離れる。

その時は私を見ているポケモンがいるとはしらずに…


~☆~
「えっと…これとこれと………。よし、じゃあ、チックのところへ帰ろう。」

きのみをたくさん持っているので前が見えない。

すると…

「あの…手伝いましょうか…?」

話しかけてきたのは一匹のドサイドン。

私はお礼をいったあと、少しだけもってもらった。




「あ…あの…真っ直ぐじゃないんですか…?」

「こっちのほうが近道なんです。さ、いきましょう。」

私は疑うこともなく歩いていく。

しばらくすると行き止まりになった。

「ドサイドンさん、ここ行き止まり……、あれ…?いない………。」

と、その時だった。

「ねんりき!!」

「うっ………。か…体が……」

私の前にドータクンとさっきのドサイドン。

それと…

「フフフ……。捕まえたわ。」

「あ…貴女は……!?」

「フッ……。わたくしはディアナ・マレー。リボンを頂戴しにきたわ。」




「もしか…して…騙したの!?それに…リボンって……私のママとパパを追い詰めたのは……貴女なの…!」

「えぇ…そうよ。だけど…フラリーンとメールスのことはしっているけど、わたくしではないわ。」

確かに……。私が見た鋭い爪はなかった。
違うのかもしれない…けど……

「リボンは…渡さない!」

「やっぱり…そういうと思った…。だけど。今は身動きがとれない状態。さ、ドサイドン、とるのよ。」

「へい。」

ドサイドンさ…ドサイドンが近づいてくる…

もう…ダメ…!
と、その時、

「待て!3vs1なんて卑怯だぞ!」

声のするほうを見ると…

「チ…チック…!?な、何で…ここを…?」

「遅いから何かあったのかと思ってさがしに来たんだ。」

「勇者の登場ね。だけど…かんたんに倒せるかしら…。ドサイドンは倒して、ドータクンはねんりきを破られないように注意するのよ!」

「「へい!!」」

ドサイドンはチックに近づき、ドータクンはねんりきのちからをさらに強めた。

「い…痛い…きゃーー!」

さらに痛みは増す。

「くそっ!速くドサイドンを…!葉っぱカッター!」

「がっ……、なかなかやるな…。いわなだれ!」

チックはサッと軽やかに交わすとまた葉っぱカッターを繰り出す。だが、ドサイドンはいわなだれでブロックする。


この苦しみから…何とか抜け出さなくちゃ…

と、そう思ったとき、私の目にあるものが見えた。

(あれは…オボンのみ…!あれを使えば…)

そして私はチックに言った。

「チ…ック…!その…オボンの…みを…私に……キャーー!」

また強さはまし、喋れなくなった。

「オボン…!それを渡せば…!」

チックはドサイドンの足の下を走って潜り抜け、オボンのみをとると私に投げた。

「よし…!これ…で…!」

私はオボンを持ちながら出せるだけの力を技につぎ込んだ。

「しぜんの………めぐみ………!」

しぜんのめぐみは普通、ノーマル。だが、きのみなどを持たせると違うタイプになる。
オボンはムシタイプ。
エスパータイプのドータクンに効果抜群なのだ。

「ウグッ………」

ねんりきは収まり、私は地面に叩きつけられた。

いたた……。

チックのほうを見るとドサイドンを倒したようだ。

そしてチックは私に近づき支えながらだがたつことはできた。

「チコは…下がってて。けがはさせたくないから。」

私は一歩下がった。

「フフ…一対一ね。だけどあんたは怪我をしている。さらにわたくしはむしひこう。わたくしが有利ってことね。」

「どうすれば…倒せる!………。あれを使おう。」

するとチックは手を空に向けた。
そしてー

「時の歯車よーとまれ………ビューダー・マード!!」

呪文のようなものを唱えると吹いている風がやみ、草木がピタリと止まり、ディアナらもまるで石になったかのように固まった。

だが…私とチックは普通に動ける。
何故ー?

「は…速くここを離れよう!また動き出す!」

チックは私の腕をとり、走り出した。

だが、私は一瞬だがチックがかすかに驚いていたことを…

チコリータlove ( 2014/08/21(木) 16:52 )