第1話「謎のポケモン、ディアナ」
「ここが…小さな森?」
「うん、僕もはじめてはいるんだけど、敵も少ないみたいだから大丈夫だと思うけど。」
私たちは森を抜けたというのにまた森にはいる。
まぁ…草タイプだからいいけど。
「僕が先にいくから着いてきて。」
冒険最初の場所、出発!
ここからはあるいているだけだから、この世界についてはなしますか。
世界には4つの大陸があり、私らは東の大陸、通称太陽大陸にいる。
ボストさんの家は北の大陸、通称星大陸にある。
他にも西、月大陸がある。
しかし、南はまたあとで出てくるから今は話さないようにしておこう。
話しているうちにきのみのあるところへやって来た。
「一回休憩しようか。」
「それじゃあ…私、きのみを持ってくるね」
といって私はチックのもとを離れる。
その時は私を見ているポケモンがいるとはしらずに…
~☆~
「えっと…これとこれと………。よし、じゃあ、チックのところへ帰ろう。」
きのみをたくさん持っているので前が見えない。
すると…
「あの…手伝いましょうか…?」
話しかけてきたのは一匹のドサイドン。
私はお礼をいったあと、少しだけもってもらった。
「あ…あの…真っ直ぐじゃないんですか…?」
「こっちのほうが近道なんです。さ、いきましょう。」
私は疑うこともなく歩いていく。
しばらくすると行き止まりになった。
「ドサイドンさん、ここ行き止まり……、あれ…?いない………。」
と、その時だった。
「ねんりき!!」
「うっ………。か…体が……」
私の前にドータクンとさっきのドサイドン。
それと…
「フフフ……。捕まえたわ。」
「あ…貴女は……!?」
「フッ……。わたくしはディアナ・マレー。リボンを頂戴しにきたわ。」
「もしか…して…騙したの!?それに…リボンって……私のママとパパを追い詰めたのは……貴女なの…!」
「えぇ…そうよ。だけど…フラリーンとメールスのことはしっているけど、わたくしではないわ。」
確かに……。私が見た鋭い爪はなかった。
違うのかもしれない…けど……
「リボンは…渡さない!」
「やっぱり…そういうと思った…。だけど。今は身動きがとれない状態。さ、ドサイドン、とるのよ。」
「へい。」
ドサイドンさ…ドサイドンが近づいてくる…
もう…ダメ…!
と、その時、
「待て!3vs1なんて卑怯だぞ!」
声のするほうを見ると…
「チ…チック…!?な、何で…ここを…?」
「遅いから何かあったのかと思ってさがしに来たんだ。」
「勇者の登場ね。だけど…かんたんに倒せるかしら…。ドサイドンは倒して、ドータクンはねんりきを破られないように注意するのよ!」
「「へい!!」」
ドサイドンはチックに近づき、ドータクンはねんりきのちからをさらに強めた。
「い…痛い…きゃーー!」
さらに痛みは増す。
「くそっ!速くドサイドンを…!葉っぱカッター!」
「がっ……、なかなかやるな…。いわなだれ!」
チックはサッと軽やかに交わすとまた葉っぱカッターを繰り出す。だが、ドサイドンはいわなだれでブロックする。
この苦しみから…何とか抜け出さなくちゃ…
と、そう思ったとき、私の目にあるものが見えた。
(あれは…オボンのみ…!あれを使えば…)
そして私はチックに言った。
「チ…ック…!その…オボンの…みを…私に……キャーー!」
また強さはまし、喋れなくなった。
「オボン…!それを渡せば…!」
チックはドサイドンの足の下を走って潜り抜け、オボンのみをとると私に投げた。
「よし…!これ…で…!」
私はオボンを持ちながら出せるだけの力を技につぎ込んだ。
「しぜんの………めぐみ………!」
しぜんのめぐみは普通、ノーマル。だが、きのみなどを持たせると違うタイプになる。
オボンはムシタイプ。
エスパータイプのドータクンに効果抜群なのだ。
「ウグッ………」
ねんりきは収まり、私は地面に叩きつけられた。
いたた……。
チックのほうを見るとドサイドンを倒したようだ。
そしてチックは私に近づき支えながらだがたつことはできた。
「チコは…下がってて。けがはさせたくないから。」
私は一歩下がった。
「フフ…一対一ね。だけどあんたは怪我をしている。さらにわたくしはむしひこう。わたくしが有利ってことね。」
「どうすれば…倒せる!………。あれを使おう。」
するとチックは手を空に向けた。
そしてー
「時の歯車よーとまれ………ビューダー・マード!!」
呪文のようなものを唱えると吹いている風がやみ、草木がピタリと止まり、ディアナらもまるで石になったかのように固まった。
だが…私とチックは普通に動ける。
何故ー?
「は…速くここを離れよう!また動き出す!」
チックは私の腕をとり、走り出した。
だが、私は一瞬だがチックがかすかに驚いていたことを…