第6話「脱出した先にあるのは」
前回のあらすじ
チコたちはロッタタウンで海に入っていた。
休憩所で飲んだお茶に睡眠薬が入っており気づくと...
海の下にある謎の建物の中だった。
さらに謎の声の主から脱出せよ、と言われ、謎解きをすると今度はチーム戦に。
メンバーは、トゲミ、デンダ―、ダンテ、ルワンダ、チコ、チック。
はたして脱出はできるのか!?
______________
「わかりましたわ!!!」
「本当か!?ルワンダ!」
「えぇ。ヒントは部屋にって書いてあるでしょう。部屋にっていうのは、壁と床のことよ。」
かべとゆか???
全員が?になった。
「つまり...くろとしろを消すのです。ほら。」
ルワンダさんはペンを出して「く」と「し」と「ろ」の文字を消した。
すると...
「カギはゆかに。これが正解ですわ。」
すごい...!?こんなにあっさりと。
「カギ!あった!」
いつのまにかトゲミがカギを見つけていた。
「あとはドア...」
と、その時だった。
私は壁に奇妙なところを見つけた。
壁は黒白黒白..と続くのだが一部だけ黒黒白白..になっているのだ。
私はそこに近づきそこに手を当てて探る。
すると右側に小さな隙間があるのを見つけた
「チック!ここにかぎを差し込んで!」
「え…、あ、うん。」
チックは戸惑いながらかぎをいれ、左に回す。
ガチャッ!
「開いた!」
「チコさん!お見事です!」
みんなに誉められながらもドアを開ける。
ギギガァーー……
最初に私が入る。
そこに広がっていたのは…
~☆~
「ようこそ、さいごの間へ。」
そこは遺跡のような所だった。
「皆さんはあるものを探してくださってください。
それは、
宝石星というものです。では・・・を健闘を...祈る。」
「急に言われても…」
「しょうがないので…探しましょう。」
と言うわけでダンテさんをせんとうに先へ進む。
「この文字は一体…」
あれからしばらく歩き、行き止まりとなった。
目の前の壁には文字が…でも、これどこかで見たことあるような…
「僕なら読めるかもしれません。」
そういって一歩前に出たのはチックだった。
お、思い出した!
これはアンノーン文字だ。
前にチックに見せてもらったから見た記憶があったのか。
「えぇーッと………。[ここを通りたければ技を繰り出せ。]って書いてあります。」
すると、チックは一歩下がると周りながら技を繰り出したーー
「葉っぱ………カッターっ…!!」
草のかまの形をした物を壁に叩きつけるーー!
するとーー
「セイカ…イ……ツギ…ス…スメ。」
壁が動き進めるようになった。
「さぁ…先へー!」
今度は走って先へ進む。
~☆~
ダダダダッッ!!
走る音が響き渡る。
2つアンノーン文字の解読が進み、合っていればもうすぐたどり着くらしい。
「何か明かりが見えてきましたわ!」
「いこう!」
さらに早く走るとーー
「広い………」
広すぎる!!
壁にはアンノーン文字が並べられており、中央には…
エメラルド色に輝く丸い宝石が綺麗な台座においてあった。
「これが宝石星…!?」
「僕が取りましょう。」
デンダ―が宝石星を取る。
すると..
ゴゴゴゴッ!!
いきなり地面が強く揺れたのだ!!!
私は倒れないよう少し体をかがむ。
揺れが収まると...
ガタ...バゴンッ!!
壁の一部が抜け、出口が現れたのだ!
「さぁ、崩れる前に早く行きましょう!」
その先にあるのは..
〜☆〜
「そ、外だ!」
皆で出られたことを分かち合っていると、
「皆様、脱出おめでとうございます。」
拍手をしながら現れたのは緑色の体をしたポケモンだった。
「あなた様は?」
「ゴホン。自分はカクレオンのカクルです。」
「皆様にはご協力感謝します。自分の家に代々伝わる宝石星を見つけてくださりましたし。」
「代々伝わるものってどういうことやねん。」
「えぇ...、その宝石星はアンノーン文字がつかわれていた時代、つまり自分の祖先が何かの理由でこの遺跡に置かれてしまい、いままでここまであったのです。」
「普通に見つけるのはもったいないので皆様らを巻き込んで、自分の入っているハッピー・サハルという協会の協力でこの脱出ゲームを作りました。」
「では、これを。」
デンダ―が宝石星を渡す。
「この宝石星の力を...お礼に見せましょう!」
宝石星をそらにかざす。
キラッ...
流れ星が一つ流れたのを合図に...
「うわぁ....」
流れ星がたくさん流れたのだ。
私はとっさに目をつぶって願いを言った...