第2章「出会い…別れ…戦い…」
第6話「脱出した先にあるのは」
前回のあらすじ
チコたちはロッタタウンで海に入っていた。
休憩所で飲んだお茶に睡眠薬が入っており気づくと...
海の下にある謎の建物の中だった。
さらに謎の声の主から脱出せよ、と言われ、謎解きをすると今度はチーム戦に。
メンバーは、トゲミ、デンダ―、ダンテ、ルワンダ、チコ、チック。
はたして脱出はできるのか!?
______________

「わかりましたわ!!!」
「本当か!?ルワンダ!」

「えぇ。ヒントは部屋にって書いてあるでしょう。部屋にっていうのは、壁と床のことよ。」

かべとゆか???

全員が?になった。

「つまり...くろとしろを消すのです。ほら。」

ルワンダさんはペンを出して「く」と「し」と「ろ」の文字を消した。
すると...

「カギはゆかに。これが正解ですわ。」
すごい...!?こんなにあっさりと。

「カギ!あった!」

いつのまにかトゲミがカギを見つけていた。

「あとはドア...」

と、その時だった。

私は壁に奇妙なところを見つけた。

壁は黒白黒白..と続くのだが一部だけ黒黒白白..になっているのだ。
私はそこに近づきそこに手を当てて探る。

すると右側に小さな隙間があるのを見つけた

「チック!ここにかぎを差し込んで!」
「え…、あ、うん。」

チックは戸惑いながらかぎをいれ、左に回す。

ガチャッ!

「開いた!」
「チコさん!お見事です!」

みんなに誉められながらもドアを開ける。

ギギガァーー……

最初に私が入る。
そこに広がっていたのは…


~☆~
「ようこそ、さいごの間へ。」

そこは遺跡のような所だった。

「皆さんはあるものを探してくださってください。
それは、宝石星(ジュエリー・スター)というものです。では・・・を健闘を...祈る。」

「急に言われても…」
「しょうがないので…探しましょう。」

と言うわけでダンテさんをせんとうに先へ進む。




「この文字は一体…」

あれからしばらく歩き、行き止まりとなった。
目の前の壁には文字が…でも、これどこかで見たことあるような…

「僕なら読めるかもしれません。」
そういって一歩前に出たのはチックだった。

お、思い出した!
これはアンノーン文字だ。
前にチックに見せてもらったから見た記憶があったのか。

「えぇーッと………。[ここを通りたければ技を繰り出せ。]って書いてあります。」

すると、チックは一歩下がると周りながら技を繰り出したーー

「葉っぱ………カッターっ…!!」

草のかまの形をした物を壁に叩きつけるーー!

するとーー

「セイカ…イ……ツギ…ス…スメ。」

壁が動き進めるようになった。

「さぁ…先へー!」

今度は走って先へ進む。


~☆~
ダダダダッッ!!

走る音が響き渡る。
2つアンノーン文字の解読が進み、合っていればもうすぐたどり着くらしい。

「何か明かりが見えてきましたわ!」
「いこう!」

さらに早く走るとーー






「広い………」

広すぎる!!

壁にはアンノーン文字が並べられており、中央には…


エメラルド色に輝く丸い宝石が綺麗な台座においてあった。

「これが宝石星…!?」
「僕が取りましょう。」

デンダ―が宝石星を取る。

すると..




ゴゴゴゴッ!!

いきなり地面が強く揺れたのだ!!!



私は倒れないよう少し体をかがむ。

揺れが収まると...

ガタ...バゴンッ!!

壁の一部が抜け、出口が現れたのだ!

「さぁ、崩れる前に早く行きましょう!」

その先にあるのは..


〜☆〜
「そ、外だ!」

皆で出られたことを分かち合っていると、

「皆様、脱出おめでとうございます。」

拍手をしながら現れたのは緑色の体をしたポケモンだった。

「あなた様は?」

「ゴホン。自分はカクレオンのカクルです。」
「皆様にはご協力感謝します。自分の家に代々伝わる宝石星を見つけてくださりましたし。」

「代々伝わるものってどういうことやねん。」

「えぇ...、その宝石星はアンノーン文字がつかわれていた時代、つまり自分の祖先が何かの理由でこの遺跡に置かれてしまい、いままでここまであったのです。」
「普通に見つけるのはもったいないので皆様らを巻き込んで、自分の入っているハッピー・サハルという協会の協力でこの脱出ゲームを作りました。」

「では、これを。」

デンダ―が宝石星を渡す。

「この宝石星の力を...お礼に見せましょう!」

宝石星をそらにかざす。

キラッ...

流れ星が一つ流れたのを合図に...

「うわぁ....」

流れ星がたくさん流れたのだ。

私はとっさに目をつぶって願いを言った...

チコリータlove ( 2014/09/17(水) 17:13 )