第1章「偶然なる出会い」
それは…あの森から
「ハァ…ハァ…」

私は森の中…
つきも出ない夜…

右、左、後ろ…
草の蹴るおとがする。

何とかして…逃げないと…!
捕まっちゃう!

すると、少し明るくなってきた。

出口だ。

私はもっと速く走った。

だが、抜けたあと、すぐに止まった。

「行き止まり!?」

ここが崖の上だったなんて…

「さぁ…娘さん…それを渡してくれないかい…?」

「い…嫌だ…!」

「ほう…そう来たか。それならば…」

来る…戦わなくt…

その時、私が崖のはしにいたせいで、足場が崩れ、私は道連れになり、暗いくらい…崖のそこへと落ち始めた…


このとき思った。

ーあぁ…死ぬんだ。
やっと楽に慣れるんだ。

私は遠くなっていく空を見つめながら涙をながし、意識をなくした…


~☆~
ん…ここは…

私は目をゆっくりと開けた。

右を見ると窓がありそこから日差しが差し込んでいる。

左を見ると机と本?らしきものがあった。

ガチャッ

誰かがこの部屋にはいってきた。

見るとそこには…!

「ぇ…………!」

そこには私と同じ種族、つまりチコリータだったのだ。

「というより…何で…私…崖から…」

すると、もう一人の私は、

「実は……【僕の友達が君を助けて僕がここにつれてきたんだ。】あ、僕はチック。君と同じチコリータだよ。」

「チコ…私はチコ…助けてくれてありがとう…」

「いや、お礼を言うなら友達のほうに言ってよ。でも、会えないかも………。それより、食べ物持ってきたから食べて。」

チックは、私が寝ていたベットにご飯を持ってきた。

メニューは、オレンの実のパイと紅茶である。

パイを食べると、甘味が広がりさらにさくさくで美味しかった。
紅茶もパイにあう。

「そう言えば…ここって誰の?」

すると、チックは、

「ここは僕のへやだよ。昨日はお父さんのへやで寝たけど…」

「え!お父さんがいるなら迷惑zy…」

「お父さんは…もういないんだ。」

「え………。私と同じだね。私も…ママとパパがどうなったか分からないの…。
チック…だよね。ひとつお願いがあるの。」

そして、私はチックに願いを告げた。




チコの願いとは…?

チコリータlove ( 2014/08/16(土) 18:48 )