それは…あの森から
「ハァ…ハァ…」
私は森の中…
つきも出ない夜…
右、左、後ろ…
草の蹴るおとがする。
何とかして…逃げないと…!
捕まっちゃう!
すると、少し明るくなってきた。
出口だ。
私はもっと速く走った。
だが、抜けたあと、すぐに止まった。
「行き止まり!?」
ここが崖の上だったなんて…
「さぁ…娘さん…それを渡してくれないかい…?」
「い…嫌だ…!」
「ほう…そう来たか。それならば…」
来る…戦わなくt…
その時、私が崖のはしにいたせいで、足場が崩れ、私は道連れになり、暗いくらい…崖のそこへと落ち始めた…
このとき思った。
ーあぁ…死ぬんだ。
やっと楽に慣れるんだ。
私は遠くなっていく空を見つめながら涙をながし、意識をなくした…
~☆~
ん…ここは…
私は目をゆっくりと開けた。
右を見ると窓がありそこから日差しが差し込んでいる。
左を見ると机と本?らしきものがあった。
ガチャッ
誰かがこの部屋にはいってきた。
見るとそこには…!
「ぇ…………!」
そこには私と同じ種族、つまりチコリータだったのだ。
「というより…何で…私…崖から…」
すると、もう一人の私は、
「実は……【僕の友達が君を助けて僕がここにつれてきたんだ。】あ、僕はチック。君と同じチコリータだよ。」
「チコ…私はチコ…助けてくれてありがとう…」
「いや、お礼を言うなら友達のほうに言ってよ。でも、会えないかも………。それより、食べ物持ってきたから食べて。」
チックは、私が寝ていたベットにご飯を持ってきた。
メニューは、オレンの実のパイと紅茶である。
パイを食べると、甘味が広がりさらにさくさくで美味しかった。
紅茶もパイにあう。
「そう言えば…ここって誰の?」
すると、チックは、
「ここは僕のへやだよ。昨日はお父さんのへやで寝たけど…」
「え!お父さんがいるなら迷惑zy…」
「お父さんは…もういないんだ。」
「え………。私と同じだね。私も…ママとパパがどうなったか分からないの…。
チック…だよね。ひとつお願いがあるの。」
そして、私はチックに願いを告げた。
チコの願いとは…?