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第一章
1話「野良バトル」
いるんだってねぇ・・・
この世界には・・・

裏から表を見つめる存在が・・・

いつになったら起こせるか、楽しみだよ



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レイゴ「で、いつまでついてくるの?」

シンペイ「そりゃレイゴ君の目的を達成するまでさ!
     いやかっこよかったなぁ・・・最終進化させてないポケモンであそこまで
     リングマと戦えるなんて!」

森の中を進みながらそんな会話をする2人


レイゴ「そんな大した事でもないとおもうけど・・・ てか俺の目的本当に理解して
    る?」

シンペイ「勿論さ、ゴブニュ団を潰すためだろ!?  くぅ〜〜かこいい!」

レイゴ「・・・・・・・・・・・・」

シンペイ「あ、ごめん 勿論お友達のためにも、ね・・・」



そんな会話を続ける2人の間を何か赤いものが通り過ぎてった


レイゴ「なんだ!今の・・・!」

男「おいおいおいおいおいおいおい・・・
  うぉい!!

シンペイ「ひっ」

男「ここは俺とハッサムの練習場だ、消えろガキ」

レイゴ「ここは普通の通り道だと思いますが?
    あなたの方が間違っているのでは?」

男「は? チッ、うぜぇ 気が変わった、お前俺と戦え
  んで負けたらポケモン全部よこせ」

レイゴ「やだよめんどい、そんなことしてる暇ないし」

男「あ? 狙った獲物は逃がさない、どんな手段を使ってでも徹底的に
  追いかけまわして潰してやるよ、こういう人間だからそういうのできんだよなぁ
  〜」


そう言うと男はポケットからゴブニュ団のバッジを見せてきた


レイゴ「!!」

シンペイ「嘘! だっていつもは黒い団員服着てるってテレビで・・・」

男「いちいち生真面目に着てられっかよ、おいハッサム "つじぎり"だ」


後ろから攻撃を仕掛けてくるハッサム、しかしレイゴも反射的にポケモンを出す


男「ニドリーノ、ニドリーノねぇw ぷっ・・・くくく」

シンペイ「な、何がおかしいんだ!」

男「ニドキングならまだしも、進化が中途半端なポケモンをぶら下げてるなんてだっ
  せwww」

レイゴ「戦ってみればこの子の強さがわかるさ、いけ!"つのでつく"!」


果敢に大きな角をハッサム打ち込むニドリーノだったが


男「ノーマル、鋼にノーマル! 何お前、相性とか知らないわけ?
  そんなんでトレーナーやってんの? 恥ずかしい奴w」

レイゴ「キサマ・・・」

男「そういやこれ(バッジ)見せた時にいきなりバトルにのってきたよな?
  何でだ?」

レイゴ「答える必要はない!」

男「ほう、俺らと因縁ありと見た
  ま、お前なんぞ何もできずに潰されるだろうがな
  今!ここで!」

レイゴ「(イラッ…)」

シンペイ「いけない!熱くなっちゃ!相手の思うツボだ!」

男「"バレットパンチ"!!」

吹き飛び中を舞うニドリーノ

男「あーらら、急所コースじゃね? ウケるw」

レイゴ「黙れっ…」

シンペイ「落ち着いて!クールになって熱を冷まさなきゃ!」

レイゴ「できたらとっくに・・・!
    熱、そうか! 戻れニドリーノ!」

男「あーらら、いっそ瀕死で気絶にさせちまったほうが楽だったろうに
  エグイ事するねぇ〜」

レイゴ「ゆけっ!ポチエナ!」

シンペイ「えっ」

男「・・・だからよぉ・・・

どんだけ笑わせりゃ気が済むんだよ!」


レイゴ「甘く見るな!足の速さは昔から自主トレしてたんだ!
    得意のフットワークで翻弄だ!」


素早く動きまくるポチエナ


男「お前のその昔からの努力、即台無しにしてやんよ "こうそくいどう"!」

シンペイ「ハッサムも素早く!?」

男「ざーんねんでした、"シザークロス"で仕留めろ!」

レイゴ「受けろ!」

シンペイ「!?」


攻撃を受けるポチエナ
瀕死ではないがもう息も絶え絶えだ


男「んだよ、つまんねー勝負の捨て方をしやがる」

レイゴ「まだ終わってはいない! Pギアでポチエナには【オボンのみ】を
    持たせていた
    それが発動する!」


体力を回復し、立ち上がるポチエナ


男「だから何だってんだ、受ける意味がねーだろ」

レイゴ「それはどうかな?」

シンペイ「! ポチエナがさっきより速く!?」

レイゴ「特性って知ってるか?」

男「あ?んなモン知ってるに決まってんだろ!」

レイゴ「じゃあこの子(ポチエナ)の特性は?」

男「知るか!つえーやつにしか興味はねぇ! 速技で決めてやる!」

レイゴ「"ほのおのキバ"!」

男「"バレ…」


ほぼ同時に決まるお互いの技
そして倒れるポチエナ


シンペイ「さすが先制技、先に指示を出した方と同じタイミングで・・・」

レイゴ「よくやってくれた、戻っててくれ 後は頼んだ!ニドリーノ!」


気合たっぷりに吠えるニドリーノ


男「虫の息のニドリーノか、だがダメージを引きずるのはムカつくぜ
  ハッサム、羽を使って熱を出せ!」


羽を高速で羽ばたかせるハッサム


レイゴ「図鑑で何かわかるかも・・・!」

男「やれやれ、そんなもんに頼らないとわからんとは
  知識不足だねぇ〜w」

シンペイ「お、お前だってポチエナの―――」

男「あ?」

シンペイ「あ、いえなんでもないっす」

レイゴ「(熱くなり過ぎた体が溶けないように、羽を動かして熱を外に出す…か)」

男「さっさと楽にしてや…る… おい、どうした!」


急に蹲るハッサム


レイゴ「さっきのポチエナの"ほのおのキバ"で【やけど】してたみたいだな」

男「(クソッ 身体に後遺症が残る火傷は放熱しても消せねぇ・・・)」

レイゴ「"つのでつく"を柔らかい胸の中心に撃ち込んで、熱の通りを良くしておいたか
    らな」

シンペイ「ここまでのパターンを既に想定して・・・!」

レイゴ「止めの"にどげり"!」


力を振り絞り、渾身の"にどげり"が炸裂
ハッサムは力尽きた


男「あ、ありえねぇ・・・ いくら相性の悪い技だったとは言え
  ポチエナの攻撃、そして等倍の格闘タイプの・・・低威力の技で・・・」

レイゴ「俺がニドリーノを出す際、ボールの中のこの子にある事を指示してたのさ」

男「さっきの異常な気合の入れっぷり・・・!」

シンペイ「まさか、"きあいだめ"!?」

レイゴ「そう、急所に当たりやすくなる補助技さ
    とはいえ2連続で急所に当たるとは思わなかったけどな」

男「ふざけたことを・・・ただのインチキじゃねぇか!」

レイゴ「人やポケモンを平気で傷つけるようなお前たちに、誰が遠慮なんてするものか」

男「他に手持ちもいねぇし・・・ くそ!」

シンペイ「あ、逃げた!」

レイゴ「待て!聞きた――――ズドン!

レイゴが言い切る前に、上から何かが落ちてきた


シンペイ「うわ! ブーピッグ!?マンキー!?それとも」

???「失礼ね!!人間よ人間!!」

レイゴ「っ! 逃げられたか・・・
    なんなんですか、あなたは!」

???「あ、ごっごめんなさい! あたしは―――」


つづく

■筆者メッセージ
初投稿、という事で小説というより台本のようになってしまいました…

次回からは書き方を大きく変えるので、是非見て頂ければと思います
よろしくお願い致します!
クロロ ( 2020/06/14(日) 19:11 )