『BLACK CHERRY 』
全世界の機能が停止した。警察も使い物にならなければ、政府など尚更である。急に株価が急降下、倒産が相次ぎ…。何故か分からないが、暗殺者が蛆のように湧いて出てきて、暗殺者同士、酷なときは罪の無いポケモンや一般人やを巻き込んだり…。まるで誰かが操っているかのように…。いや、『まるで』の話ではない。誰かが……鍵を握っているのだから。
七年後・とある町…
それが始まってから七年後、相変わらずの状態であった。町は壊滅状態。暗殺者は自分のポケモンと共に銃を片手に、破壊・破滅を繰り返し…。何を求めているかも、彼らにも分からない。ただただ、それに流されるかのように、日々繰り返している。
ある一人の暗殺者も、他人と同じようなことをやっていた。そいつのコードネームは『BLACK CHERRY』。女の暗殺者だ。だが、彼女には違うところがあった。自分のポケモンがいない・無差別殺人ではないことだ。彼女はポケモンがいないが、かなりの腕前で対抗している。彼女は無差別に人は殺していない。関係の無い人は救助する。ただ、刃向かう奴らだけに銃口を向ける。
「ったく、どいつもこいつも弱すぎだっつの…。」
彼女は今日も戦っていた。連射しまくって敵を倒している。赤い液体を噴き出して倒れていく。今日の目的は生存者を助けるのが目的である。が、彼女としてはあまり期待してはいなかった。
「こんなんで、生きてるのが奇跡だよねぇ〜。七年間どうやって過ごしてきたの?って話しだし……。ん…?」
一通りの敵を倒し、その場を立ち去ろうとした。その時、彼女の目には一匹のポケモンが映った。そのポケモンは、彼女の方をじっと見つめると、その場で倒れた。
「えっ!?ちょ、ちょい!!」
「……。」
彼女は、周りを確認して、そのポケモンを抱き込んで、その場から去った。