大長編ポケットモンスター「逆転編」

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大長編ポケットモンスター「逆転編」
あつあ通信特別号
 いやあ、最後まで読んでいただきありがとうございました。これで本編は終了です。次に投稿する時は別の作品になっているでしょう。

 では、なぜ今更特別号なのか。早い話が、連載の総括と質問の受け答えをするためです。なにせ86話も書きましたから、色々考えることもあるのです。では、まず総括からいきましょう。

・総括

 この作品は「バトルの面白さ」を前面に出すことを目標に作りました。当初はただの冒険物語という予定でしたが、サトウキビさんを思いついたので大幅修正。結果的にこのような話になりました。

 序盤こそは普通のアクションみたいなバトルでしたが、ヒワダジム戦で激変の兆しが現れました。そう、ダメージ計算という概念の導入です。これも当初はなかった要素です。せいぜいタイプ相性を意識すれば良いかと考えていたのですよ。ところがちょっといけそうな感じでしたので試してみたら、あら意外。結構バトルっぽくなってるではありませんか。おかげで途中から「再現性のあるバトル」に目標が変化しました。まあ、シナリオを組む上では楽でしたよ。短いですからね。淡白なのは否めませんが。

 後半からは、とにかく先に続くキーワードを忘れないように入れるのが重要課題でした。突飛な流れは読者を逃がしかねないので、バランス取りに苦心。連載作家さんてこんなに大変なのね。個人的には短編より楽でしたけど。

 さて、この辺で質問に移りたいと思います。いまだリクエストが来ないので自問自答となりますが、良ければどうぞ。


・Q&A

Q:ダルマ、ゴロウ、ユミ、カラシの中で一番強いのは?

A:ストーリー的にもダメージ計算的にもゴロウが最強で間違いありません。ただ、現実的にはフラットバトルを採用するので、その場合はゴロウが最弱です。フラットではユミかカラシでしょうが、ポケモンの能力や相性でユミが1歩リードしています。やはり600族2匹の壁は高い。

Q:得意なジャンル、苦手なジャンルは?

A:これはどうなんだろう。ネタでは陽気な話が得意で、深い思想とかを混ぜた話はてんで駄目、というか好きじゃないです。これはあくまでも私の持論ですが、お話は始めに面白さありきだと考えています。暗くてうじうじした話はイライラしてしまい、内容云々を論じる気になれないと感じているからです。だからその手の話は書きません。よって上手くありません。また、書き方で言えばいわゆる「堅い書き方」を得意としますが、そうでなくても案外書けると思います。

Q:自分の作風はどのようなものだと思うか?

A:これは先の質問と被りそうですが、せっかくなので。私の作風を、自分ではこのように評価しています。「とにかく前向きなエンターテイメント」と。ぶっちゃけた話、作者である私は最初の読者でもあります。もし私が嫌いな作風を貫いたら、仮に読者から好評でも私が持ちません。そのままうんざりして、よくある未完成作品になるでしょう。そうした事態を避ける意味も込めて明るい作品に仕上げています。

Q:次回作で力を入れたい点は?

A:これを語るには、まず今作の反省点を挙げねばなりません。まず何よりもまずかった点が、「ストーリーにカットを入れすぎた」ことです。お気付きだと思いますが、町から町への移動時間が短いんですよ。あって1話を挿入する程度。これを言い換えれば、モブを作ったりするのが苦手なのです。せっかく原作とは違うのですから、こうしたモブをばんばん使えば良かったと反省しています。
2つ目は「100話に届かなかった」ことです。この後書きと感想を合わせても92件の記事と、大長編を名乗るにはやや物足りないです。この作品は3部作なので100話どころか200話くらい軽く超えますが、単体で100話書けなかったのは悔やまれます。
3つ目はあまりにもしょぼい心理描写です。私の話を丁寧に観察すれば、毎度同じ表現を使っていることに気付くでしょう。心理描写に限らず、私は描写全般で苦戦しています。連載中の改善が見られなかったのが非常にもったいないです。
以上より、次回作の目標は「どんな小さな話でも書ききる」、「100話以上続ける」、「一人称で気持ちを前に出す」、これらに加えて「世界中で使われる戦術を世に送る」の4つです。可能な限り頑張りますよ。

Q:ストーリーはどの辺で決まったか?

A:大元となる「普通の冒険」は4年前にできてました。それからしばらくしてサトウキビさん関連のイベントを思いつき始め、原形は完成。あとは執筆の度に町ごとで起こるイベントを考え、町と町の間のイベントをその場その場で構想します。小さな話にはプロットなんて一切ありません。あるのは流れをメモしたものだけです。それすらない話も大量にあります。自分でもよく何も書かずにできたものだと呆れています。

Q:作るのが一番きつかった話は?

A:とにかく逆転クルーズがきつかったです。あんななりでも推理ものですからね、細心の注意を払いましたよ。構想3ヶ月、執筆4日。この後の展開まで全て計算した上であの話を書いたので、随分手間取りました。
ちなみに、次点はダメージ計算の書いてあるバトル全般です。結構辻褄を合わせるのが難しいんですよ。あと、バランスを重視すると様々なタイプを使う必要があります。ところが、鋼タイプやドラゴンタイプはすぐにネタ切れになるのです。おかげで構成の時点で悩まされました。

Q:思い入れのあるキャラは?

A:ゴロウとサトウキビ、ドーゲンです。ゴロウは金銀クリスタルの30番道路にいる短パン小僧で、クリスタルでは「コラッタ1匹で最強になる」という野望を持ってました。これが妙に印象に残っていて、次第に使いたくなりました。実においしいところをさらっていきました。
サトウキビさんは完璧超人として書いたつもりでした。ストーリーの都合上ダルマに負けるので、どうしても完全体にできなかったのが残念です。個人的には渋いキャラで、あらゆる分野に見識を持つおじさんなんですよ。次もこういうキャラを出したいところ。
ドーゲンさん……名前のないパパからよくここまで出世したものです。1話での台詞に爆笑されてしまい(だがお前は俺の息子だけあって、野心が途中で消え失せるからなあ)、そこからキャラとしてレギュラー化。一体何人がこの展開を予想したでしょうか。サトウキビさんとやや被るのが難点ですが、ギャグでもシリアスでも使えるので助かりました。

Q:一番気に入っている話は?

A:やはり逆転クルーズが挙げられますね。産みの苦しみがあった分、愛着もひとしおです。次回作でもミステリーをやってみたいと考えていたり。
これ以外では、キキョウジム、ヒワダジム、フスベジム、69話がお気に入りです。ワタルとサバカンの3回目のバトルも中々。

Q:次回作の目標は?

A:上の質問と被る気がしますが気にしない。今作は残念なことに、誤字が1箇所ありました。故に、次回作は誤字脱字を一切見逃さないようにしたいです。また、風刺や時事ネタをきかせてみたいとは考えています。

Q:なぜサトウキビさんはサングラスをしているのか?

A:ストーリー的には素性を隠すためです。作者的には作画の負担を減らすためです。彼を考案した当初、私は絵、特に目元が壊滅的に下手でした(現在は多少ましになってます)。で、いつか描きたいと思っていたので、「眼鏡かけよう」ということになったのです。しかし眼鏡だと年寄り臭くなりそうでしたから、サングラスを採用したのです。


以上。最後までありがとうございました。次回作もお楽しみください!


あつあ通信特別号、編者あつあつおでん



あつあつおでん ( 2011/11/09(水) 12:50 )