第2話 旅の始まりと運命の出会い
セイ「なんでこんなにスピアーが居るんだよっ!俺、何にもしねえから!助けてくれぇ〜!」
今俺は大量の蜂のような姿のポケモン_スピアーの大群に追っかけられています。理由は簡単。木の実を取ろうと木に登ったらスピアーの巣がありました。子育て中のスピアーは、警戒心丸出しで、いくら俺が森にポケモンたちと仲がいいと言っても追っかけられるもんは追っかけられちゃうんだ。
俺は、森の中を駆け巡ると少し先に少女が居るのを発見した。俺は、危ないから逃げろと、伝えようとしたが、
セイ「おーい!そこのひ…フギャッ!」
…見事に転びました。俺。しかし、少女は気づいたようで俺に駆け寄ろうとすると俺の後ろのスピアーの大群に気づいたのだろう。顔を強張らせると腰のモンスターボールに手をかけた。
俺は、起き上がろうとすると、
???「動かないでっ!」
と、少女に言われたのでそのままにすることにした。そして、3秒後俺の頭の数センチ上を灼熱の炎が通過した。俺はスピアーが居なくなったことを確認すると立ち上がり、砂を叩きき落とすと先ほどの炎の正体を確かめた。先ほどの少女の隣には、立派な金色のウインディが居た。きっと、色違いだろう。少女は俺に駆け寄ると、
???「あの…大丈夫?…すいません、いきなり炎なんか出しちゃって。怪我とかしてない?」
と、声をかけてくれた。俺は「大丈夫」と言うと「…炎には慣れてますから」と、呟いた。今の呟きは聞こえなかったようで
???「そう、よかった…」
と言うと、「あ」と、思い出したようにつぶやくと
???「ねぇ君。あのさ「金目のリザードン」って…知ってる?」
セイ「金目?」
俺がそう言うと少女は「うん」と言い
???「あのね、最近ここら辺でこの森に入った旅人が金色の目のリザードンを見かけたらしいの。でも、普通リザードンの色違いは体が黒、翼が赤っていう色だからこれを聞いた他の皆は居るわけがないって言ったんだけどさ、やっぱり気になってここに来ちゃったの…でもさ、全然見つかんないんだよね…」
少女はそこまで言うと俺に
???「だからさ、前に見たとかさ、そういう情報ない?」
俺は、そう聞かれて、
セイ「まぁ、知ってるっちゃ知ってるな。」
と、俺が言うと、「本当!」と言って身を乗り出してきた。俺は「あ、あぁ」と、少女の迫力に少し押されながら言った。少女は安心したような表情になると「どこで見たの?」と、聞いてきた。しかし、俺は
セイ「いや…見たんじゃないんだ。」
と、言うと、少女は
訝しげな表情になると
???「じゃあ…なに?」
と、聞いてきた。俺は、一呼吸置くと、
セイ「それ…俺かもしれない。」