ロケット団襲来!ホゲータとテラスタル!
ネモ「「「テラスタル!!!」」」
ホゲータ「ホガーッ!」
ホゲータの頭の上に大きな冠が光り輝き出現した。
サトシ「なんだ…!?」
ネモ「これはテラスタル。ポケモンのタイプをパワーアップすることができるんだっ。」
ネモ「これでホゲータはほのおタイプが強化された。」
ホゲータ「ホッガァァ!!」
ホゲータはものすごい勢いで熱風を巻き起こした。
サトシ「気をつけろよ、ピカチュウ。相手は何をしてくるかわからないぞ。」
ピカチュウ「ピカァ!」
ネモ「いくよ、ホゲータ、かえんほうしゃ!」
ピカチュウに向かって一気に強力な炎が発射された。
ピカチュウは避けようとするが誘導され、炎をもろに受けてしまった。
サトシ「ピカチュウ!!立てるか?」
ピカチュウ「ピ……ッカァ……。」
ピカチュウはひどくボロボロながらも立ち上がった。
サトシ「ピカチュウ、やり返すぞ、ピカチュウ、でんこうせっかでホゲータに突っ込め!」
ピカチュウはホゲータに向かって電気をまとい、ホゲータに突撃した。
ネモ「無駄だよ、ホゲータ、だいもんじ。」
サトシ「ピカチュウ!アイアンテール!」
でんこうせっかでホゲータに近づき、ピカチュウは、電光石火を中断。アイアンテールでだいもんじを跳ね返した。
ネモ「アイアンテール……。はがねタイプの技が使えるの!?」
ホゲータは自分のだいもんじを受けて遠くへ飛ばされた。
キハダ「すごい……。あのピカチュウ、技を使い分けてる……。」
サトシ「決めろピカチュウ!10万ボルトだ!」
ネモ「そんな…。ホゲータ、避けて!」
ピカチュウ「ピーカーチュー!!」
ホゲータは10万ボルトを受け、気絶してしまった。
キハダ「ホゲータ、戦闘不能。勝者、サトシ君!」
サトシ「やったな、ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカー!」
ネモ「よく頑張ったね、ありがとう。」
ネモはホゲータのそばへ行き、ホゲータをボールの中へ収めた。
キハダ「すごいわね、サトシ君、ピカチュウ。」
ピカチュウは少して照れて微笑んだ。
ネモ「サトシ。ありがとう。」
サトシ「すごかったな、ホゲータのかえんほうしゃ、あのときはどうなるかと思ったぜ。」
サトシ「それと、さっきの、テラ……テラ……ス…」
キハダ「テラスタルね。パルデア地方で発見されたポケモンの新たな可能性よ。」
サトシ「テラスタルか。すごいなピカチュウ。」
ピカチュウ「チュー!」
キハダ「テラスタルは優れた一部の生徒のみが使えるのよ。」
クラベル「いました、サトシ君。」
サトシ「校長先生。」
クラベル「渡し忘れたものがありました。まずこちらを。」
サトシ「これって?」
クラベルはポールのような何かをサトシに差し出した。
クラベル「こちらはテラスタルオーブです。」
キハダ「え?どうしてですか校長先生、この子、入学したばっかりなのに。」
キハダは驚いた。
クラベル「サトシ君は先日開催されたポケモンワールドチャンピオンシップスで準優勝という成績を残しているので、テラスタルオーブを託しても平気でしょう。」
サトシ「ありがとうございます。」
クラベル「それと、入学するにあたり、3匹のポケモンから1匹を差し上げます。」
クラベルは3つのボールを上空へ投げると中から3匹のポケモンを出した。
クラベル「くさねこポケモンのニャオハ、ほのおワニポケモンのホゲータ、こがもポケモンのクワッス。」
ネモ「最初の3匹ですね、サトシ、どのポケモンにするの?」
サトシ「うーん…どうしようかな……。」
???「狙い撃つぜ!」
〈ウィーーーーーーン〉
すると突然、空から大きなアームが降り注ぎ、ニャオハ、ホゲータ、クワッスをさらっていった。
ネモ「!?」
サトシ「なんだ!?」
ニャースの顔が書かれた大きな気球が降りてきた。
ムサシ「なんだかんだと聞かれたら。」
コジロウ「答えてあげるが世の情け。」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため」
コジロウ「世界の平和を守るため」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
ムサシ「ムサシ!」
コシロウ「コジロウ!」
ムサシ「ギンガをかけるロケット団の2人には!」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「ニャーンてニャ!」
ソーナンス「ソ――ナンス!」
それは“いつも”のロケット団だった。
サトシ「ロケット団!お前たち、なんでここにいるんだ。」
クラベル「ロケット団……。」
ネモ「サトシ、あいつらなんなのさ。」
サトシ「ロケット団だ、人のポケモンを奪う悪い奴らだ。」
クラベル「返してください!その子達は生徒にあげるためのポケモンなのです!」
コジロウ「やなこった!せっかく奪ったポケモンを返して貯まるか。」
3匹はガラスのケースに閉じ込められていた。
サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!」
ピカチュウは10万ボルトを放つも、ロケット団の気球はびくともしなかった。
ニャース「無駄ニャ。この気球は10万ボルトくらいなら余裕で耐えれるのニャ!」
キハダ「ニャースが喋った!?」
サトシ「くそっ!」
その頃、ロケット団の気球では…
クワッス「クワッ!!クワッ!!クワッ!!」
クワッスがガラスにとっしんを繰り返していた。
するとガラスに亀裂が入り、クワッスはガラスの外へ出ることができた。
クワッス「クワァ!!」
ムサシ「って、なんでコイツ、外に出てるのよ!?」
コジロウ「ガラスを割ってでてきたのか。」
クワッスは気球のエンジンに向かってハイドロポンプを放った。
ニャース「それは駄目なのニャ!」
ニャースが阻止しようとするも間に合わす、気球は爆発した。
サトシ「なんだ?」
ロケット団と共に、クワッス達が落ちてきた。
サトシはクワッスを、キハダはニャオハとホゲータを受け止めた。
クラベル「無事で良かったです。」
ムサシ「イタタタ……。」
サトシ「許さないぞ!ロケット団!」
ニャース「まずいのニャ……。」
コジロウ「こうなったら、ポケモンバトルで決着をつける!ニャース!行け!」
ムサシ「ソーナンス!お願い!」
ソーナンス「ソーーナンス!」
サトシ「ピカチュウ行けるか?」
ピカチュウ「ピカ!」
ピカチュウが前へ出ると、それを追ってクワッスも前へ出た。
サトシ「クワッス。一緒に戦ってくれるのか?」
クワッス「クワ!クワクワァ!」
ニャース「“絶対に許さない”って言ってるのニャ。」
サトシ「ピカチュウ、ボルテッカーでソーナンスに突撃!クワッスハイドロポンプ!」
ソーナンスはピカチュウのボルテッカーの速さについていけず、直接攻撃を受けてしまった。
ソーナンス「ナンス!」
ムサシ「ソーナンス!?」
ハイドロポンプでニャースはソーナンスのもとへ飛ばされた。
サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!!」
ピカチュウ「ピカチュウゥゥゥゥゥゥゥ!!」
ロケット団は空へ吹き飛ばされた。
コジロウ「初戦から完敗で」
ムサシ「なんだかとっても」
ロケット団「やな感じー!」
ソーナンス「ソーーーーーーーナンス!!」
クラベル「大丈夫ですか、サトシ君。」
サトシ「はい。ありがとな、クワッス。」
クワッス「クワ。」
クラベル「では改めて、サトシ君、どのポケモンを連れていきますか?」
サトシ「決めました。クワッス。一緒に来ないか?」
サトシはクワッスに手を差し伸べる。
ピカチュウ「ピカピーカ!」
クワッス「クワァ!」
クラベル「これがクワッスのモンスターボールです。」
サトシがボールを向けるとクワッスは中へ入っていった。
サトシ「クワッス、ゲットだぜ!」
サトシ「これからよろしくな。」
サトシはクワッスのボールに語りかけた。
ボールが少し揺れ応答した。
新たなポケモンを手にしたサトシ。
まだまだサトシの旅は始まったばかり。
To Be Continued…
母「アオイ!そろそろ時間じゃない?アカデミーに間に合わないわよ。」
アオイ「はーい。もう行く。」
家の階段からアオイが降りてきた。
母「決めたの、最初のポケモンは。」
アオイ「ううん、まだ悩んでるんだ。」
母「ゆっくり悩み考えなさい。」
アオイ「はい、行ってきます。」
アオイは家を飛び出し、アカデミーへ向けて走っていった。