ポケットモンスターANOTHER








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STAGE1. GOLDEN MIND
記録26. 火山 覚醒る

「ジムリーダーさん、バトルをお願いします! 」
「おや、チャレンジャーかい 」
「……あなたが 」
「ええ、私がチョウジジムのリーダー、ヤナギだ 」
「ヒビキです 」
「まあ、話をするよりも、バトルの方が熱く語り合えることでしょう。さぁ始めまましょう。」
「────っ! 」

ジムリーダーのヤナギが勝負をしかけて来た。

こちらの先手はノコッチ、相手はユキノオーだった。
ヒビキ@ノコッチLv.33
ヤナギ@ユキノオーLv.37

「ユキノオー、ウッドハンマーだ!」
ノコッチは突き飛ばされる!
「くっ、ノコッチ!」
ノコッチは身体が小さいため、どうしてもダメージが大きくなってしまう。
「大丈夫?」
「ノコ 」
ノコッチはヒビキに最も近い存在……息もまあまあ合う。
「へびにらみ 」
ギロリとノコッチが睨むとユキノオーはまひ状態になった。
「ユキノオーはまひなどに揺るぎません!ふぶき!」
冷たい風が、ノコッチを包み込む。
「ノコッチ!」
ノコッチの目が傾いた!本気モードだ!ヒビキの目も開く!
「すてみタックル!」
「なっ、速い!?」
ノコッチは目にも留まらぬ速さでユキノオーにタックルし続ける。
「ユキノオー!狼狽えるな!げきりん!」
タックルとげきりんはぶつかり合う!そして…

「ノコッチ!」「ユキノオー!」

両者戦闘不能、初戦から引き分けとなった。
「ノコッチ。ゆっくり休んで」
「さあ、次を出そうか!」
両者の2匹目はエレザードとジュゴンだった。
ヒビキAエレザードLv.38
ヤナギAジュゴンLv.35

「アクアジェット!」
「10万ボルトで向かい撃て!」
ジュゴンはもろに10万ボルトをくらった。
「オーロラビーム!」
「あなをほる!」
エレザードは地面へ逃げ込んだ!
「………… 」
「────っ今だ!」
地面からエレザードの攻撃!ジュゴンに大ダメージ!
「れいとうビーム!」
「しまった!?」
あなをほるまでは頭に浮かんでいたが、その後は考えていなかった。
「くっ、ドラゴンクロー 」
ドラゴンクローは急所に当たりジュゴンを倒す事が出来た。
ヤナギの3匹目はツンベアーだ。
ヒビキAエレザードLv.38
・10万ボルト
・あなをほる
・ドラゴンクロー
ヤナギBツンベアーLv.40

「ツンベアー、れいとうパンチ!」
「パラボラチャージ 」
ツンベアーはパラボラチャージの電気から逃げる!
が、技は命中!エレザードは体力を回復した。
「れいとうビーム! 」
「あなをほる 」
エレザードはまたしても地中へ逃げ込んだ!
そして、ツンベアーの背後にまわる!
「────っ今──「──今だ!れいとうパンチ!」
「何!?」
相手はエレザードの動きを予測し、れいとうパンチでエレザードをぶっ飛ばした!
「エレザード!」
「つじぎりだ!」
立とうとするエレザードにツンベアーのつじぎりが炸裂!
「エレッ…… 」
エレザードは倒れた。
ヒビキはエレザードさを戻し、ゲンガーを繰り出した!
ヒビキBゲンガーLv.41
ヤナギBツンベアーLv.40
・れいとうパンチ
・れいとうビーム
・つじぎり

「いくぜ!ゲンガー!」
ヒビキの目が開いた!
「ゲンガー!シャドーパンチ!」
「つじぎりで相手をしなさい!」
「ゲンッ!」
ゲンガーは姿を消した!
「何だと!?」
ゲンガーのシャドーパンチが炸裂!
「れいとうビームで反撃だ!」
「シャドーボール!」
れいとうビームとシャドーボールはぶつかり合い消滅した!
「しまった!」
爆発の煙によりヒビキとゲンガーからは様子が見えなくなってしまったのだ。
「れいとうパンチ!」
「ゲッ…… 」
れいとうパンチをくらったゲンガーは凍りついてしまった。
「ゲンガーっ!」
呼びかけてもゲンガーから返事はない。
「決めようか!ツンベアー!つじぎり!」
「ゲンガーぁあああああ!!!」

ゲンガーは倒れてしまった。
ヒビキに残されたポケモンは…マグマラシのみだった。
ヒビキCマグマラシLv.37
ヤナギBツンベアーLv.41
・れいとうパンチ
・れいとうビーム
・つじぎり

「マグマラシ爆誕!」
「全力をぶつけなさい!ばかぢから!」
マグマラシは壁までぶっ飛ぶ!
「っマグマラシ!」
「れいとうビーム!」
「かえんほうしゃで向かい撃つんだ!」
かえんほうしゃはれいとうビームをもろともせず、ツンベアーに命中!
「ツンベアー!」
ツンベアーが体勢を整える前にヒビキは次の指示を出す!
「ほのおのちかい!」
炎の柱がツンベアーを貫く!

ツンベアーは倒れた。
「ふっ、バトルでここまで汗をかいたのはいつぶりだろうか。
ヒビキ君、君はこのポケモンと戦うにふさわしい 」
そういってヤナギが繰り出したのは──
「ゆけっ、マンムーっ!」


ヒビキCマグマラシLv.37

ーーーーV・Sーーーー

ヤナギCマンムーLv.39

「マンムー!じしんだ!」
「跳べ!マグマラシ!」
跳んだマグマラシの下ではフィールドが大きく揺れ動く!
「跳べ!マンムー!」
「なんだって!?」
マンムーの巨体は宙を舞う!
「こおりのキバ!」
「っかえんほうしゃ!」
マンムーは大ダメージを受ける。
「続けてでんこうせっか!」
マグマラシは高速でマンムーに接近!
「受け止めろ!」
マンムーはマグマラシを受け止めた!
「れいとうビーム!」
「離れろ!」
マグマラシは距離を置くが命中してしまった。
「マグマラシ!でんこうせっかで撹乱だ!」
「こおりのキバ!」
──マグマラシの動きが鈍くなっている。
これでは攻撃が命中してしまう。
「マグぁ!」
よく見ると、マグマラシの左後ろ足が凍りついていた。
きっと先程のれいとうビームのせいだろう。
「れいとうビームだ!」
「左に転がれ!」
転がる事で、足を使わず攻撃をよける事ができたが…
「ぜったいれいど!」
「しまった!」
マグマラシは凍りついた。
「マグマラシぃ!」
「無駄だ!溶けはしない──やれ!マンムー!」
「くそっ!どうすれば…… 」
「無理ですよ!その状態で何ができるというのですか?」
「……ふっ 」
「っ!?」
「…ヒビキ!?(ヒビキが鼻で笑った!?)」
何故だろうか。こんなにも追い込まれているというのに──楽しい。どう突破すれば良いのか──全く分からないのに──あるのは不安じゃない──突破口を見つけてやるという勇気だ。

「マグマラシ!」
ヒビキの目と凍ったマグマラシの目が合った。

突破できる!俺たちなら!

ピカーーーーーーーーーーーン!!!

「いくぜ、マグマラシ!」
マグマラシは進化の光を放つ!

「炎に誓え!心に誓え!火山のように強く轟け!────────バクフーン、爆誕!」
マグマラシはバクフーンに進化した!
まとわりついていた氷は見事に溶けた!
「何!?」
「バクフーン、ふんかだぁ!」
火山のように、バクフーンからたくさんの溶岩と岩石が!
「マンムー!(どう避ければいいんだ!)」

「いっけぇええええええ!!!!!!!!!」



ヤナギのマンムーは倒れた。
「はぁ……」
ヒビキの肩から力が抜ける……終わったんだ。
「おめでとう 」
「ありがとうございました 」
ヒビキはヤナギからアイスバッジを貰った。
「これでヒビキもバッジあと1個だな? 」
「ああ、強くなって、ロケット団を倒そう! 」

──ポケモンセンター

「迂闊だったわ。まさかリヒトに攻撃されたあとぐっすり寝てしまうなんて 」
「カトレア様…… 」
「うぅ。見せ場を失った気分 」


■筆者メッセージ
[8.8修正版]タチバナ スズカさんより報告がありました。ありがとうございます。
月光雅 ( 2015/08/08(土) 19:50 )