第二章 戦いと決闘
第一話 氷から目覚めし者と帰りし者
東の窓からは太陽の光が漏れている。あちこちから鳥ポケモンの声が聞こえる………………正直、うるさい。
いきなりひどい事を思いながら目覚めたのはブイゼルことチームアイシオンのリーダーであるフリズだ。
 
フリズ「寒っ!」
 
寒すぎる。なんなんだこの寒さは………しかも体がやけにずぶ濡れで足もとは特に酷い……
そう思いながらフリズはちらっと右を見る…………そしてそこには衝撃の光景があった。薄い水色と白色に光っているように見え、見るからに冷たそうな色をしている物体。そしてその奥にある黄緑色の何か。
 
そう。ランザが氷っているのだ。
 
自分も前まで氷っていたのを忘れているかのようにランザを見て驚く。しかしそれを見ても思いだせないフリズ。
 
フリズ「大丈夫かランザ!一体誰に…………………ん?」
 
そしてフリズは思い出した。自分達はリズによってこおらせれていたのを。それを思い出した瞬間、フリズは合点した。
だから自分の体は濡れていて、やけに寒い。そして自分はたまたま窓の傍に置かれていたから運よくランザより早く氷がとけた。
それがわかった途端にフリズはリズに怒りを抱いた。
しかし、こうなったのも元は自分達のせい。そう思うとフリズは人形のように動かなくなった。
 
 
 
 
 
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シザーリ「じゃあ今日もいつも通りに仕事をしろ。では解散!」
 
俺が目覚めてから大体20分くらいかな。朝礼が始まる時間だ。もう終わったけど。
ちなみにランザはまだひんやりしております。いやー俺の方が早くとけるとは、太陽の恵みに感謝感謝。
 
リズ「フリズ。少しは反省したの?」
 
フリズ「うん少しだけ。」
 
てきとーに答えておく。これが一番……………というわけでもない。それより、今日はお尋ねものを成敗しにいくのだ。超極悪人や連続殺ポケモン事件の犯人などいろいろいるのだが、俺達の狙いはそこら辺のコソドロだ。
ちなみにソンは今電気を熱エネルギーに変えてランザを解凍しているところだ。でもソンは傷が深いから今日はおやすみ。明日から復帰だ。
 
リズ「あ、ランザが来たよ。」
 
いろいろと説明しているうちにカマキリが来たようだな。
 
ランザ「ごめんごめん。待たせたね。いやーちょっと外の空気が新鮮に感じるなぁ。こおらされてたせいかな?」
 
フリズ「あぁ、それは俺も同じだ。」
 
冷凍保存とはまさにこのことだったのか。これを利用すれば未来までこの体を維持できるそうだ。
 
リズ「まぁ私もやりすぎたよ。ごめん。」
 
ランザ「いいっていいって。それより今日はお尋ねものでしょ?腕がなるなぁ。」
 
リズ「怖い。」
 
フリズ「お尋ねものの仕事はこれから何回もある。今のうちになれとけよ?リズ。」
 
リズ「………………はぃ。」
 
おいおい自信なさそうな返事だな。こりゃ先が思いやられるぜ。
 
フリズ「まぁ気にすんな。今回はコソドロ程度だ。」
 
ランザ「なぁんだ。」
 
フリズ「よし!じゃあ各自トレジャーシティで準備!一時間後に北出発所に集合!」 
 
リズ「長っ!!」
 
ランザ「お〜。」
 
3匹はギルドを出ていき。トレジャーシティに行っていった。
 
 
 
 
 
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ここはとある山のふもと。標高はだいたい1500mである。高さが10mは越える木がたくさんあり川も流れている。そしてたくさんある木の中に紛れて一軒の小屋があった。小屋の大きさは倉庫程度の大きさ。住もうにも小さなポケモンでしか住めない。
そしてその小屋の入口にとある鳥ポケモンが一匹。
 
???「ようやく帰ってこれた。」
 
そういうとそのポケモンは小屋にあるインターホンをならした。
 
ピンポーン
 
インターホンがなり、10秒ほどすると入口が開いた。
しかし、小屋の中には誰もおらず、地下へと続く階段だけがあった。
そして鳥ポケモンは階段を降りていった。
そして階段を降りた先には、広さは先程の小屋の十数倍くらいあろう部屋があった。その部屋の中にきた鳥ポケモンはとあるポケモンを見つけた。そしてそのポケモンを見つけるなり声を発した。
 
???「ブレイト博士!」
 
ブレイトと呼ばれたポケモン。さっきまでは机に向かって何かをしていたのだが、声が聞こえてくるなり声がした方を向く。
 
ブレイト「おぉ!スタル!無事だったか!」
 
ブレイトと呼ばれたポケモン。全身青色をしており頭部より大きな足が4つある。そして頭脳はスーパーコンピューターを越えるともいわれているポケモン、メタグロス。
一方でスタルと呼ばれたポケモン。全身橙色をしており大きな翼が2つ。尻尾は炎で燃えているポケモン、リザードン。
 
スタル「ええ。何とか無事でした。あいつも人間からポケモンになりましたし。しかしやむを得ず俺の「ふきとばし」ではるか彼方に飛ばしましたが………でも、博士が作ったGPSというのはあいつにつけておきました。」
 
ブレイト「あぁ。それはこちらのモニターで確認してある。追っ手のやつらにもうまくつけれたようだな。」
 
GPSはグローバルポジショニングシステムの略であり、今自分がどこに居るのかを確認できる。この世界ではまだブレイトしか持っておらず、GPS衛星もブレイトが作ったものだ。
 
スチル「はい。しかし、あのような大きさと色をしていればばれるのも時間の問題では?」
 
ブレイト「その心配はいらない。その問題に関してはこちらがあらかじめ作っておいたスイッチがある。それを使えば大きさは元の3平方センチメートルの1000分の1になる。必要な所はそのくらいだからな。さらに色も透明になるからばれる事はない。粘着性も抜群。どんなに引っ張っても動いても取れることはないと実験済みだ。」
 
スチル「なんと素晴らしい。そんな物を作るとはさすがです博士。」
 
ブレイト「ありがとう。それよりこちらのモニターを見てくれ。」
 
そう言ってブレイトがスタルに見せたのは大きさが小型テレビ程度のモニターだ。
 
スタル「これは………」
 
そのモニターには地図が書いており、6つ点がある。
 
ブレイト「このモニターはGPSで確認する物だ。これであいつらが今どこにいるかわかる。」
 
そう言いブレイトは右下の方にある点を押す。
するとその点をさしている者が今いる場所の詳細がでてきた。
 
スタル「この方角は俺が飛ばした方角………」
 
ブレイト「じゃあこいつが奴か。今トレジャーシティに居るな。」
 
スタル「えぇ。恐らく「フリズ」でしょう。」
 
ブレイト「トレジャーシティに居るとなるとそこで働いているのか、はたまた探険隊になったのか………」
 
スタル「どちらにせよ、少し様子を見るのがよさそうですね。…………えっと他にはここから遥か西の方に点が3つ集まってますね。恐らく追っ手のやつらでしょう。後、我々がいる場所にも点がありますが……」
 
ブレイト「それはお前だ。私がこっそりつけておいた。………そしてもうひとつ点があるよな?」
 
スタル「はい。フリズの点より少し西の方ですね。」
 
ブレイト「それはあいつさ。フリズよりも先にポケモンになった。」
 
スタル「あいつですか!じゃああいつもまだ元気にやってるそうですね。よかった。」
 
そしてこの二匹の会話は今日の夜まで続く程長かったという。
 
 
 
 
 
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フリズ達がトレジャーシティに着いてから1時間後、各自依頼の準備をして北出発口に集合した。
 
フリズ「よし。みんないるな。今回の目的場所は『プテ砂丘』だ。気温が高いから気を付けろよ。」
 
リズ「おっけー。」
 
ランザ「暑いのはなれてるからね。」
 
よし。一通り確認したが皆OKみたいだ。お尋ねものと闘うために道場で新技も手に入れたし準備万端。
 
フリズ「じゃあいくぞ!」
 
「「おぉー」」
 
そう言い三匹は「プテ砂丘」を目指していった。

■筆者メッセージ
後半は会話文ばかりでしたがお楽しみできたでしょうか。フリズについてどんどん明らかになっていますが、もう一匹の元人間はまだ隠します。
ジャベリン ( 2013/05/25(土) 22:20 )