第一章 冒険記の1ページ目
第六話 依頼達成!気になる報酬は○○!?
ランザの母「本当にありがとうございます。」
 
あれから俺達はギルドに送還し今俺達は集会所にいる。集会所は依頼を達成した報酬を受け取る場としてもよく使われる。
そして目の前にいるのはランザの母親。ハッサムの「トラム」さんだ。
 
フリズ「いやいやどうってことじゃないですよ〜。」
 
かなり苦戦したがな。ソンはというと傷がけっこうヤバくてただいま部屋で寝ているっぽいが…
  
トラム「じゃあ依頼のお礼なんですが…」
 
リズ「なになに〜?」
 
リズはとてほ期待した目で見ている。おいおい依頼のランクが一番下なんだからそんなに高価な物じゃないだろ。
  
トラム「依頼のお礼は『この子』です。」
 
リズ「え?」
 
トラム「この子、ランザをお礼とします。」
 
フリズ「はぁ?!」
 
トラム「実はというとこの依頼は私達が仕組んでいたものです。」
 
仕組みだと?なんだそれ。じゃあわざとクリアできるようにして相手のご機嫌をとった所で仲間にさせようと…
 
トラム「あぁ仕組みと言っても必ずクリアできるんじゃないんです。説明しますね。」
 
それからトラムが少し間をとって。
 
トラム「うちの家系は代々探険隊なのです。私の夫やお父さんはそこそこ有名な探険隊です。特に私の祖父、この子にとってはひいおじいさんですが、祖父はとても凄い探検家でして、一時期氷付けにされてたんですけれども素晴らしい称号を与えられてたんです。」
 
トラム「まぁこれがうちの家系です。次に仕組みについての説明です。まず依頼実行者は水源の穴に行き、そこで私達の審査を受けてもらいます。まずは奥地までたどりつかせます。第一の審査として奥地の手前にあそこのヌシのナマズンを配置しました。これを倒せなければ契約を取り消します。そして第一の審査をクリアしたものには次に息子のランザと戦ってもらいます。勝てなかったら契約を取り消します。息子に勝てたら、今の状況です。」
 
フリズ「なるほど。まぁこいつは結構強いし仲間にいれるのは賛成なんだがちょっと質問するぞ?何でもっと強いランクにしなかったかと、そんなに凄い血を引き継いでるなら募集した方がいいんじゃないか?っていうこと。」
 
フリズは少し興奮ぎみで敬語を遣うのを忘れていた。
 
トラム「ランクについてですがあんまし強いランクにするとこんな弱い子はいらないと言われそうなので…募集についてですがこの子はコミュニケーション能力がないのでやめときました。」
 
リズ「えぇー。じゃあ仲間に入れるの?」
 
フリズ「無論。入れるぞ。」
 
まぁ俺リーダーだし?こういうのを決めるに関しては俺が決める権利を持っている………ということじゃないが、まぁリーダーが言うから決定だろ。
 
トラム「あ、ありがとうございます。じゃあ本格的なお礼として…」
 
リズ「えー!なになにー?」
 
トラム「5000ポケと………」
 
「「ごっ、5000ポケ?!」
 
リズとフリズが絶妙なハモリをして言った。
 
トラム「後は…あなたたちが有名な探険隊になったら、私の家に来てください……では息子を頼みました。さようなら。」
 
リズ「さようなら〜。」
 
最後の言葉はどういう事だろう?有名になったらレッツパーティみたいな?…ありえるかもな。
 
ランザ「じゃあこれからよろしくね。」
 
フリズ「あぁよろしく。」
 
フリズがそう言うと
 
 
カンカン
 
 
という音が聞こえてきたのだ。
するとギルドにいた皆が一気に音がなった方に駆けていったのだ。
 
フリズ「なにがあるんだ?」
 
リズ「さぁ。」
 
???「お前ら、腹空いてねぇのか?」
 
フリズ「ん、お前………じゃなくてあなたは?」
 
???「俺の名前は「マグ・クッブ」だ。クッブと呼んでくれ。」
 
クッブと言われたポケモン。全身が赤と黄色をしており、目つきが鋭くアヒルのような口をしているポケモン…ブーバーだ。
 
クッブ「うちのギルドの食事はセルフサービスだから早くしないと全部無くなるぞ。」
 
そう言われた三匹は急いで食堂に行った。
 
 
 
フリズ「ふぅ………着いた。」
 
ここは食堂。このギルドに所属しているメンバーの、好きな場所ベスト3にこの食堂は入っている。
広さは、ホテルのレストラン並みだ。かなり広い。
 
フリズ「着いたのはいいが重要な事を1つ忘れていた。」
 
リズ「え?……」
 
ランザ「…………………」
 
ランザは黙りこんでいる。恐らく気付いていたのだろう。じゃあここは…………
 
フリズ「わかってないリズにやらせよう。そう!それはソンがここに居ない事だ!…………何がいいたいかわかるな?」
 
リズ「え……………」
 
リズの顔には今めんどくさいの文字がいくつあるだろうか?
 
ランザ「ソンをここに連れてきなよ?幼馴染みなんでしょ?」
 
フリズ「リーダー命令だ。」
 
リズ「うぅ…………」
 
きつく言い過ぎたか?と思うくらいリズはとぼとぼと歩き、食堂から去っていった。
 
フリズ「よし!じゃあ食うか。」
 
ランザ「そりゃね。もうお腹ペコペコだし。」
 
それから俺とランザは好きなものを沢山食べた……………かったが、途中からリズとソンが来て、俺達が先に食っていたためか、リズが怒りをあらわにし、俺とランザはオーロラビームをうたれ氷付けにされた。
俺達は翌朝解凍された。
 
 
  
 
第一章 完
 
 
 
 

■筆者メッセージ
今回は少し少なめです。次からは第二章です。
ジャベリン ( 2013/05/19(日) 14:15 )