第二章 ルインナイトメア
第五話 交渉しようよ
食事を終え、ルミエールと別れたマリーは廊下でベベノムと出会った。

べべはにっこりと笑って、一人だったマリーを見て声をかけた。

「一度、ロビーで見かけたっきりだったけど、ようやく会えた!」

「え…っと」

ああ、とべべは言い、困っているマリーを見て、名前を言った。マリーは宜しく、と言い部屋に入ろうとした。

「待ってよ、マリー」

べべが止めると、マリーはドアに手を止めて振り向いた。

「ダメじゃないか…逃げ出したりしちゃあ…」

べべが近づき、耳打ちをすると、マリーは息を止めた。

ドォオオオンという爆音が本部の中で聞こえ、マリーは驚いて倒れてしまう。

べべがいつの間にか持っていた、小さなトランシーバーから声が聞こえる。

『上層部の連中、マリーの仲間を捕まえた。早急にキミもマリーを連れてこい』

「了解」

べべがそういうと、仲間のもう一人が現れ、マリーを連れていく。べべは廊下で別れた。


「久しいね。死んでるかと思ったよ」

「……」

王国を見ると、街は破壊され、瓦礫に埋もれているポケモンたちもちらほら見えた。

フードを被ったポケモンに言われるが、マリーはなにも答えない。唇が震えて、目線をあわせられない。

「マリー!!」

後ろから、ルミエールがやって来た。どうやら、ルミエールだけが無事のようだ。

フードを被ったポケモンの後ろには上層部のポケモンと、団長達が不安な目でこちらを見ていた。

「マリー、交渉しようよ。君が来てくれれば、上層部のポケモン達だけ、返してあげよう。悪い交渉じゃないだろ?」

「っ…い…いく…」

「ま、待てマリー!!」

ルミエールが一歩足を動かしたマリーを腕を掴み止める。

「皆…私が来たから…こんな目に。だから…もう…傷つく姿見たくないの!!」

マリーはそうルミエールに言った。

アラン ( 2019/03/28(木) 09:42 )