第一章 漆黒の翼
第二話 初めての任務
部屋を出ると、隣に立っていたのはライチュウだった。

「驚かせて、すまない。オレはルミエールの父だ。そして、キミと同じ部隊だよ」

ペンダントの色は本来、ランクによって色が違うと教えられたが、自身のペンダントはルミエールのお父さんと同じ色をしている。そういえば、入った時に別のバッジも渡された事を、思い出した。このペンダントは通信機や記録媒体だけで、バッジはこの騎士団の場所に転送できる騎士バッジ。色は薄桃色をしている。もしかしたら、ランク付けはこのバッジなのかもしれないと、マリーは思った。

「オレはフィナル。フィナル・エルピス。ついさっき、息子からキミの事を聞いたよ」

「そうですか。ちょっと外の空気でも吸おうかと思って」

マリーはフィナルに言った。

「ルミエールにそう伝えといてください」

「分かった」

フィナルはそう言い、マリーと別れた。

「おい、ルミエール!」

「何?父さん」

がチャリとドアを開けたルミエールは顔を除かせた。

「マリーが外、行ったぞ。外の空気で一緒に吸いにいったらどうだ?」

「え?じゃ、俺も行く!」

「行ってらっしゃい」

ルミエールはドアをガッと開け、下の階へ走っていった。フィナルは息子が開けっ放しにしていったドアをパタンと閉め、四階へと登り、自身の部屋へと戻っていった。




外へと先に出ていたマリーをルミエールは見つけ、声をかけた。

「任務、貰ってきたよ。王国近辺の警備だってさ。外の空気も吸えちゃうし、これで良かったよね」

「ありがとう、ルミエール。早速行きましょ」

二人は歩き始め、王国内を見回りつつ、近辺の指定の場所まで向かう。

「ルミエール、キミも騎士団に入ったのか」

「はい…?」

ルミエールの名前は知っている。が、フライゴンは見たことがないため、ルミエールは首をかしげた。

「これは失礼。私はファルツェア。君達と同じ水晶の色をしているチームの者だ。だが、君達が入団する前に辞めたがね。初仕事、頑張ってくれ」

「は、はい!」

「頑張ります」

二人は返事をし、ファルツェアを見送る。フライゴンのファルツェアは、王国内へと入っていった。



アラン ( 2019/03/19(火) 06:40 )