1話
「セ…レビィ……?」
夢の中で、私の目の前にはセレビィが居た。
「………成長したね」
セレビィが話しかけて来た。セレビィは続けて私に言った。
「君たちはもう、現代へ戻って来てるよ。お帰り。僕は、君の願いをかなえるよ。さぁ、言ってごらん」
「わ、私は…一緒に旅をした、アランとイエローを生き返らせてほしいの」
「アランが言ってた通りだね。目を覚ましてごらん?」
セレビィはそういうと、どこかへ飛び去って行った。
「リーフ!おい!リーフ!!」
グリーンはリーフを揺さぶり、起こしている。
「ねぇ、ここってさ、俺達が最初に居た小屋だよね?」
ファイアがウッドデッキに出て、グリーンに言った。
「うっ………うう」
目を覚ますと、グリーンが居た。体を起こしてキョロキョロする。
「私たち、戻って来たんだね。ねぇ、アランとイエローは?」
「アランとイエローは、外に居るよ」
ファイアが外から中へ戻って来てそう言った。
「うっ!」
「きゃっ!」
外で突然アランとイエローが上から降って来た。
「いだだだだっ!腰!腰!!イエロー!腰!!」
「はいはい、今どいてあげるわよ。そんなに腰って言わなくても分かってるから。大丈夫?」
「うー…」
腰をスリスリしながらアランとイエローは立った。空を見上げ、小屋を見る。現代に戻って来た。
「一度死んだけど、帰ってこれたんだね。何があったのかは知らないけども」
アランがぽつりとそう言った。
「そうだね…あとはアイツを止めるだけ。場所は…そうね、たぶんだけどシオンタウンじゃないかしら」
イエローがそう言った。小屋からリーフ達が出て来た。