第三章 二人と四人
1話
ハクタイの森へとやって来た五人は暗い森で話を始めた。

「………まず」

アランがそっと口を開いた。

「私はもう一人の貴方よ、リーフ」

「え……」

リーフは驚いたような顔をしていた。

「私とイエローはリーフ、貴方の父親に言われたのよ」

アランがそう三人に言った。

「いわ…れたって…どういう事だよ!それじゃあ、今まで旅してきたことって嘘だったのかよっ!!ふさけんなよ…ふさけんな!!」

グリーンがそう私たちに言った。

「…元々、貴方たちが居る未来の世界に、私たちは存在しない」

「いない……ってそんな…そんなことって…」

アランが続けて話をすると、ファイアが絶望したような顔をして私の顔を見ていた。そんな顔、しないでほしいな…。全部、あいつがやったことなんだから…。今度はイエローが言った。

「この世界を消せば、私たちは消える」

「きえ…っ」

リーフは最後まで言えなかった。怖くて、震えて何も言えない。

「……本当の事だ…」

ファイア達の後ろに居たのは、レッドだった。



アラン ( 2016/07/11(月) 03:20 )