1話
ハクタイの森へとやって来た五人は暗い森で話を始めた。
「………まず」
アランがそっと口を開いた。
「私はもう一人の貴方よ、リーフ」
「え……」
リーフは驚いたような顔をしていた。
「私とイエローはリーフ、貴方の父親に言われたのよ」
アランがそう三人に言った。
「いわ…れたって…どういう事だよ!それじゃあ、今まで旅してきたことって嘘だったのかよっ!!ふさけんなよ…ふさけんな!!」
グリーンがそう私たちに言った。
「…元々、貴方たちが居る未来の世界に、私たちは存在しない」
「いない……ってそんな…そんなことって…」
アランが続けて話をすると、ファイアが絶望したような顔をして私の顔を見ていた。そんな顔、しないでほしいな…。全部、あいつがやったことなんだから…。今度はイエローが言った。
「この世界を消せば、私たちは消える」
「きえ…っ」
リーフは最後まで言えなかった。怖くて、震えて何も言えない。
「……本当の事だ…」
ファイア達の後ろに居たのは、レッドだった。