第二章 帽子の女の子
2話
「………マイトを貸したのは良いけど、やっぱりアイツの所に居るね…アイツは何言ってんだか。アランは存在するよ、この世界に。彼女はイエローだけどもね…奴には話しちゃダメって自分で決めてるらしいけど、この後はどうなることやら…」

キッサキシティのポケモンセンターで温かい紅茶を飲みながら、ソファに座って呟いていた。すると、隣に座っていたエーフィが言った。

『ねぇ、モヤモヤしない?』

マサキから貸して貰ったエーフィは私にそう言った。

「なんとなく、ね」

と、私は言うとエーフィは汗を机にポトリと垂らした。

『奴はイエローちゃんの事を知ってる!奴はイエローちゃんとリーフちゃんを…手に入れて……』

「無理に話さなくてもいいわよ。エーフィ」

そう頭をポンッとして言った。飲み終わった紅茶はジョーイさんが持っていってくれた。

「さて、リーフを探しますかぁ〜」

と言って、私はソファから立ち上がり、エーフィを見て言った。彼女はどちらの選択をするのか。確かめて見たり。するとエーフィは叫んだ。

『待ってっ!イエローちゃんが危ない…奴は…』

エーフィは言葉が詰まる。アランは足を動かして言った。

「ここは過去の世界だ。もう一人のリーフに会ったら厄介なことになる。ま、それはそれでイエローが大変なのは確かだけど?……イエローは奴の助手でもあった。これは私だけが知ってる事。レッドとファイアとそしてグリーン、リーフ本人も、リーフと顔が似てるなんて知らないでしょうね?」

口を開けたまま、エーフィは私を見つめていた。そして、外へ出たエーフィとアラン。エーフィはアランを見つめて聞いた。

『イエローって過去の人間なの?それとも、現代?』

アランからこういわれた。

「……現代だよ。私たちと同じ、ね?

『…アランはあったことあるの?』

そうエーフィに言われると、リザードンを出してカラになったボールを持って、はっきりとした口調で言った。

「さぁ?すれ違ってるかもしれないけどね?」

アランは嘘をついた。だけど、その嘘にエーフィは気づけなかった。リザードンの背中に乗って、エーフィを抱き、リザードンにイエローが居る場所へと案内してもらった。彼の名前はノワールという名前だそうだ。イエローの手紙に書いてあった。イエローは今、マイトと一緒に居る。そう、私と今は服装が違う。変わってる。手持ちのポケモンとも。

「急いで!ノワール!!」

そうアランは言った。

■筆者メッセージ
これから書く話も、書いた話を計算したら109話も書いてました。
アラン ( 2016/07/05(火) 01:02 )