1話
「………」
マイトの背中に乗りながら黙ったまま海を見ていた。赤い帽子を見つけ、私は言った。
「マイト!」
私はマイトの名前を言うと水が付くぎりぎりまで迫り、水を付けながら私は帽子を取った。水に濡れた帽子はレッドの物。私はそのまま、壊れた建物へ進むよう、マイトに言った。壊れた建物へ行くと、ヤツが待っていた。私は無言でヤツを見つめた。
「やっと、来てくれましたか…イエロー様」
「………」
アランは黙っていた。すると、ヤツは続けた。
「この世にアランという名前は存在しない。君は、イエローだろ?」
私はマイトに乗ったまま、ヤツを見つめていた。
「………」
「私をにらんでどうすると言うのだ?まさか、体が入れ替わったとでもいうのかい?」
私は黙ったまま奴から離れた。するとヤツはこう言った。
「逃げるのかい?」
その言葉を聞いてピタリとマイトの動きが止まった。
ストーリーを始めるキャラクターを選んでください。
・アラン
・レッド