エピローグ ずっとずーっと、一緒だよ?
父を救い、父が昏睡状態になって二週間後、マサラタウンへ戻って来ていたアラン達はリーフに呼び出され、リーフの家へ行く。
「こんにちは」
「いらっしゃい、皆」
リーフは笑顔で五人を見つめていた。きっと、リーフの部屋で彼女の父親は休んでいるんだと、ファイア達は思った。リーフは口を開いて五人に言った。
「父親は父親だから…一緒に暮らそうと思うの」
アランはリーフを見つめた。
「本当にいいの?」
アランはそう彼女に行った。
「罪を犯してきた者同士。父が私を求めるのなら、私がそばに居てあげれば良い。そう、思ったの」
五人は黙り込んだままだった。少し間が開いて、グリーンの口が開かれ、言った。
「それが、お前の答えなんだな」
ファイアも付けたしで言った。
「考え込んだんだね、リーフ」
そう言われても、苦しくても、リーフは笑っていた。アランとイエローはその笑顔に、少し、胸が苦しくなった。今まで頑張って来た中に、そう思わせる気持ちが胸に深く刺さりこんだ。
「っ…………」
アランは帽子をぐっと押さえこんだ。イエローはリーフの想いに答えてあげたい。だけど、これはリーフが決めた事。だから、影で支えてあげたい。そう、思った。私の、妹だから。
「私は、ずっと一緒に居たい。皆と…だけど、これは逃れられないから。でも、ずっとずっと。何処に居ても、一緒だよ?」
アランとイエローにはその言葉が重く圧し掛かった。レッドは私たちを見ずに、いつの間にか、リーフの家から出て行っていた。
「選んだ道を、責任を持って歩むために俺達は行くよ。たまには、会いに来るよ」
そうファイアが言って四人はリーフの家から出て行った。
また、一歩、選んだ道を進むために、彼らは歩き出す。