1話
「うっ…」
ゆっくりと目を開けるとそこは知らない場所だった。
「ここ…どこ…?」
本当にわからない。さっき居た場所とは別の場所に居た。外に居て風が気持ちい。立ち上がり、周りを見て見ると研究所や、ポケモンセンターそして、家が四件ぐらいあった。ハッとしてリーフは、バッグの中身をあさりだした。
「ない…」
リーフは焦った。
「ない…無くなってる!ポケモン達も、ポケモン図鑑も!!リザードン!ブラッキー!ジュゴン!キュウコン!ゲンガー!ペルシアン!…ファイア!グリーン!レッドさん!アランさん!」
自分のポケモンも、一緒に旅した仲間も皆居なくなっていた。皆、何処へ行ったの?図鑑も無くなってる。バッグの中に入っていたアイテムも全部消えてしまった。レポートされていた日記もすべて白紙。この状況、何が起こったか分からなかった。街に居る人がやって来て声をかけて来た。
「君、何処から来たの?」
「マサラ…タウン」
そういうと言われた。
「マサラタウン?何処それ。そんな街、いや、そんな場所なんてないよ?」
「……私、ポケモンも持ってないの。モンスターボールもなくて…どうしたらいいですか?」
「へへっ…持ってないのか。なら、あそこに研究所があるだろ?今不在なんだよ」
私にはそんな事できない。アランさんならするかもしれない。この世界を知っていて、どういうことなのか分かっているだろうから。
「まぁ、鍵がかかってて入れねぇ―んだけどな」
そう言って、砂浜へ歩いていった。…この世界には、カントー地方がない。つまり、皆持ってるポケモンが、居なくなった。ポケモン図鑑も。どうすればいい?カントーがない。つまり、この世界は、未来じゃない。なら、この世界は過去?ダメだ、こんがらがって分からない。所持金は持っていたため、フレンドリーショップへ行った。モンスターボールを10個買い、草むらがある、場所へ歩いていった。街の北へ進んだ。