ポケットモンスター〜暗闇に灯る光〜 - 第三章 シロガネ山と吹雪
1話
シロガネ山の頂上へ行こうとしたとき、声が聞こえた。

「待てっ!!」

そう、シルバーだ。ここまで追っかけて来たと言う事は、本当に私の事を憎んでいるんだろうと、思った。リーフは黙ったまま。何も答えない。ただ、リザードンが振り向いて、シルバー見つめるだけ。シルバーが突然叫んだ。

「お前のせいで、俺の家を燃やされ、父が居なくなった!!全部、お前のせいだ!!とぼけたって無駄だぞ…俺はお前の事を知ってるんだからな!」

年上の先輩に向かって指を私に指して言った。一かい戦って分からせてあげたい。私がやったんじゃないと。分からせたい。

「リザードン…火炎放射」

そう小さく呟いた。リザードンは口から火炎を出し、シルバーに向けて放つ。私のせいなんかじゃない。すべては父が元凶父を捕まえれば、すべてが終わる。何もかも。全部。シルバーは何が起こったのか分からず、ドンカラスに指示を出せずに、地面へ落ちた。地面は草むらがあったため、衝撃はすこし抑えられた。シルバーは私を下から見つめている。恨みたいのなら、私の父を恨んでちょうだい。恨むなら、ロケット団を恨んで。いるじゃない。ランスとか言う人物。アイツはロケット団の幹部。サカキをロケット団に戻すため、悪事をあたらかせている秘密結社。サカキなんて戻って来ないって言うのに、全く。シルバ―を少し見た後、私はリザードンに、今度こそ、シロガネ山の頂上へ飛んでいく。頂上へ行くリーフを見つめて悔しがっていると、シルバーはつぶやいた。

「くそ……本当は分かってるのに…」

リーフが俺の家を燃やしたわけじゃない…それなのに、なんで俺はリーフに…。ちくしょう。俺は立ち上がり、ドンカラスをボールに入れて、ポケモンセンターへ行き、ポドンカラスを回復させた後、ヒビキ達の元へ戻っていった。ヒビキとコトネはジム戦が終わっていて、ポケモンセンターで椅子に座っていた。

「……悪かったな…」

シルバーが照れながら二人にそう言った。ヒビキは言った。

「分かったんだね。ロケット団を叩き潰した方がいいと思うよ」

「あぁ」

ヒビキの言葉に賛成したシルバーはそう言った。三人でジムをめぐり、ヒノアラシとチコリータそして、ワニノコは旅をしていくうちに最終進化へと遂げた。ロケット団とも戦い、三人は強くなる。チョウジタウンの、電波事件や、コガネシティのラジオ塔事件を解決し、バッジを八個集め、四天王と戦い、チャンピオンのワタルと三人は戦う。

リーフは吹雪が舞うシロガネ山頂上に居た。

アラン ( 2016/06/26(日) 06:22 )