1話
2か月前のあの日あの時、ナナシマという小さな島に行くための、チケットをポケモン管理システムを管理しているマサキからもらった。私は、ファイアと、グリーン、レッドさん、そしてマサキを連れて、ナナシマへやって来た。
「船旅お疲れさんやな」
ポケモン図鑑が登録されているのは、150匹。伝説のポケモン、ミュウツー以外はカントーのポケモンは埋まっている。マサキが言うと、私は言った。
「マサキも、お疲れ様」
シーギャップ号の船から降りた五人は、ナナシマの1の島に来ていた。
「ここは、ナナシマだけども、俺が旅を出たときはナナシマは無かったな」
レッドがポツリと呟いた。
「せやなぁ…作られたのも、一年前やから。レッドはんが旅を出た時に無いのは仕方ないと、ワイは思うで」
と、マサキが言った。
「っ……!」
歩いていたリーフの動きがピタリと止まった。
「どないしたんや、リーフ?」
「なに…かが…来る」
「……何が来る」
レッドが言うと、リーフは左右に首を振って言った。
「分からない…けど、見えない……何かが来るっ!!」
レッドは黙ったまま、モンスターボールの開閉スイッチを押して、リザードンを出した。
「レオ!何か、感じるか?」
色違いの、リザードンのレオは目を瞑り、感じ取ると、主に目線を向けて、うなずいた。
「ファイア、グリーン、ポケモンを出せ。リーフもだ」
そうレッドに言われると、三人はポケモンを出した。