ナナシマ編
7話
「リーフよ、身構えてどうする?」

「……何されるか…分かんないからに、決まってるでしょ」

父はまだモニターを見ている。……今の手持ちはキュウコンとブラッキーとだけ…残りのポケモンはマサキに預けてあるから…リザードンが居ない今、二匹だけ。モニターをちらりと見て見ると、ファイア達がトレーナータワーに来ていた。逃げたいけど、逃げれなデオキシスに捕まる。……私はブラッキーが入っている、ボールを口元に近づけてぼそぼそと囁いた。中に居るブラッキーは頷き、タイミングを計る。

(行くよ…!)

「無駄さ、リーフ」

何時から気づいていたのか、デオキシスはモニターを見ながら腕をこちらに向けて来た。

「っ…!」

まただ。また、開閉スイッチが壊された。どうしたら、デオキシスを止めることができるのだろうか。どうしていいか分からない。キュウコンは私の隣に居るが、キュウコンは威嚇している。父が右手をスッと出して、デオキシスに言った。

「やつらを仕留めろ」

そういうとデオキシスは飛び去った。



〜2〜

「……見つけた」

ファイアがつぶやくと一斉に、船から飛び降りて、七の島へ着地する。そして、トレーナータワーを見つけて、五人共走る。走って、トレーナータワーの入り口へ入る。

「お、お前らは…チャンピオンの四人…だと!?」

ロケット団員は5人いる。すると、マサキがモンスターボールを取り出し、ボールを握る。そして、マサキは言った。

「ここはワイに任しや!四人は先に行くんや!」

四人は同時にうなずき、マサキに任して奥へ進む。

「ワイを舐めちゃあかんでぇ…行くんや!ブースター!!エーフィ!」

そう言ってマサキはブースターとエーフィを出した。五人のロケット団員もポケモンを出した。

「ブースター!まずはヘルガーから仕留めるんや!穴を掘る!!エーフィはブースターの援護をしてゴルバットを仕留めるんや!サイコキネシス!」

必ずリーフを助けるんや!このブースターとエーフィはアランとリーフからもらったんや!万一の時に戦いを教えてもろて、今をいかすときなんや!!絶対に負けへんで!だから、四人をいかしたんや。後でワイも追いかけるから持ちこたえるんやで皆!!そう思いながらも、マサキは二匹に指示をする。




〜3〜

「船長さん!五の島へ行ってください!!………何とかしなきゃ。何とかして、トレーナータワーのシステムを…!」

ニシキは船に残って船を動かしている船長に後の島へ行くように行ってから、パソコンのキーボードを打ち込んでいる。トレーナータワーの機能しているシステムをこっちのものにしないといけない。そして、調べて分かったことだけども、五の島にルビーとサファイアという宝石があることが分かった。そして、デオキシスがフォルムチェンジを必要とするものだと分かった。鋭い刃物みたいなのがスピードフォルム。アタック、ディフェンス、ノーマルという名前があるという事も、ロケット団の秘密のデータから知ることができた。スピードとディフェンスさえ抜くことができれば…何とかなるはず。

「……よし、できた!!これで、何とかなるはず…!」

あとは任せましたよ、チャンピオンの方々!ニシキはパソコンをたたんで五の島に到着して、モンスターボールを持って、船を下りた。ロケット団のアジトを目指して走った。

「な、なんだ貴様!何しに来た!」

「悪事を働くロケット団…僕が許しません!サンダース!シャワーズ!ロケット団を止めますよ!」

アジトに着いて、二つのモンスターボールを床に投げた。サンダースとシャワーズ。二匹を出して、二人の幹部がやってくる。そして、彼らもポケモンを出した。

「サンダース!マタドガスに十万ボルト!シャワーズはゴルバットに冷凍ビーム!」

二体のポケモンは二匹の攻撃が直撃して、そのまま倒れる。幹部の二人は引きつった顔をしてうなだれた。その後も、サンダースとシャワーズは己の意思でロケット団員を倒していった。奥には二つの石が装置として置かれていた。何とかその装置を解除しようとする。サンダースとシャワーズはニシキを守る形で回りを警戒しているのであった。






〜4〜

「ったく…何階まであるんだ…ここ」

グリーンが息を切らしながら愚痴を言った。レッドが帽子をぐっと押さえて目の前を見ると驚いた顔をした。

「……!」

目の前に居たのは俺達がまだ持っていないポケモン、伝説のポケモンだった。

「ミュウツー…!…ここは俺が行こう。お前らは先に行け」

レッドがミュウツーの名前を言ったあと、ポケモンを出した。リザードンとカメックスそしてフシギバナを出して三人を先に行かせるように言った。

「ここは行きましょ。友の気持ちを無駄にしないで」

そうアランが言うと、ファイアとグリーンが頷いた。レッドが走る三人を見た後、ミュウツーに目線を戻して笑いながら言った。

「フッ……お楽しみはこれからと行こうじゃねーか…ミュウツー!」

そうレッドが言うとミュウツーが先に攻撃を仕掛けたのであった。

アラン ( 2016/06/22(水) 02:18 )