第二章 元ロケット団とロケット団幹部
3話
「奴は…何処に居るのよ…」

リーフは顔を上げた。少しずつおびえていた顔から、奴の求めることを探し求めるような顔になっていった。

「さぁ、何処でしょうね?」

「………そう。なら、見つけるまでよ!リザードン!大文字!」

さっきとは打って変わってランスにリーフは言った。

「先ほどとは目つきが変わりましたね…。さすがに分が悪いですね…」

そう言ってランスは煙幕を張り、どこかへ逃げていった。ロケット団をつぶすことは必要だけども、それはヒビキ君たちが倒すかもしれない。シルバーはうつむいたまま。グリーンは私に言った。

「探すんだろ」

「えぇ。ファイアと父は私が探す…だから待っててほしいの、ジョウト地方で」

グリーンは何かを言おうとしたが口をふさいだ。フッと笑ってから、リーフとグリーンはヤドンの井戸から外へ出て行った。そして、グリーンはリーフにカメックスが入ったボールを差し出した。

「これを、ファイアに渡してやってくれ」

リーフは受け取ると、マサキがやって来てこう口にした。

「調べたんやけど…ファイアはシロガネ山っていうところに居るで」

「シロガネ山…」

リーフがつぶやくとリザードンを出した。そして空を飛んで、シロガネ山という場所へ向かった。グリーンは空を飛んでシロガネ山へ行く姿を見てぽつりとつぶやいた。

「半年前とは…逆だな…」

「あぁ、そやグリーン」

ヒビキとコトネはヤドンの井戸へ行き、シルバーに会いに行った。マサキはいつもとは違う声でグリーンに言った。

「アイツは今、アルフの遺跡に居る」

「どういう、事だ?」

グリーンはマサキの言葉に疑問を感じた。何かあれば、リーフに電話しよう。そして、グリーンとマサキはコトネとヒビキとシルバーに別れを告げて、来た道を戻ってマサキにアルフの遺跡へと向かった。一方リーフは、チャンピオンロードの左側にある、シロガネ山にリザードンと共に向かった。空を飛んだまま、地上には下りず、著上は吹雪が待っていた。その場所へリーフは向かうよう、リザードンに指示をしたのであった。

アラン ( 2016/06/26(日) 03:56 )