1話
リーフはヤドンの井戸の中へ入り、洞窟の奥へ進む。洞窟の中に居るのは緑の髪をしたロケット団員だけだった。したっぱは何処にも居ない。
「貴方ですか…元ロケット団は?」
突然、緑の髪をしたトレーナーが話しかけてきた。
「……っ!!」
リーフはぎゅっと、手を握る。
「何だと?」
聞き覚えのある声がリーフの後ろから聞こえた。
「お前やっぱりっ!!」
突然シルバーがリーフの胸元を着かんで叫んだ。
「離して…っ!」
リーフはシルバーの手を祓う。
「お前には関係の無いことだ、シルバー」
聞き覚えのある、久しぶりの声が聞こえると、シルバーに向けて水が掛かった。
「リーフに近づくな。近づいたら俺が許さない」
水が左から右へ向かってシルバーにかかり、リーフは左へ視線を向けると、リーフは彼の名前を言った。
「グリーン…!来て、くれたのね!」
「あぁ。マサキは今、ヒビキとコトネ、二人と会話してる」
グリーンがリーフの顔を見て言うと、ランスが口を開いた。
「おやおや、そこの赤髪の少年とは、敵対関係の用ですねぇ」
「あんたとは一緒にしないでほしいな、ロケット団幹部のランスっ!!」
シルバーがランスにそう叫んだ。
「サカキが居ないっていうのに、まだ活動していたなんてな!」
グリーンがリーフを支えながら、ランスにそう言った。
「っ………裏には、父が…」
リーフはその言葉を言うと、なにも言わなくなった。
(くそっ……ファイア…今何処に居るんだよ!)
グリーンは目付きをきつくして、ランスとシルバーに睨み付けた。