第二章 元ロケット団とロケット団幹部
1話
リーフはヤドンの井戸の中へ入り、洞窟の奥へ進む。洞窟の中に居るのは緑の髪をしたロケット団員だけだった。したっぱは何処にも居ない。

「貴方ですか…元ロケット団は?」

突然、緑の髪をしたトレーナーが話しかけてきた。

「……っ!!」

リーフはぎゅっと、手を握る。

「何だと?」

聞き覚えのある声がリーフの後ろから聞こえた。

「お前やっぱりっ!!」

突然シルバーがリーフの胸元を着かんで叫んだ。

「離して…っ!」

リーフはシルバーの手を祓う。

「お前には関係の無いことだ、シルバー」

聞き覚えのある、久しぶりの声が聞こえると、シルバーに向けて水が掛かった。

「リーフに近づくな。近づいたら俺が許さない」

水が左から右へ向かってシルバーにかかり、リーフは左へ視線を向けると、リーフは彼の名前を言った。

「グリーン…!来て、くれたのね!」

「あぁ。マサキは今、ヒビキとコトネ、二人と会話してる」

グリーンがリーフの顔を見て言うと、ランスが口を開いた。

「おやおや、そこの赤髪の少年とは、敵対関係の用ですねぇ」

「あんたとは一緒にしないでほしいな、ロケット団幹部のランスっ!!」

シルバーがランスにそう叫んだ。

「サカキが居ないっていうのに、まだ活動していたなんてな!」

グリーンがリーフを支えながら、ランスにそう言った。

「っ………裏には、父が…」

リーフはその言葉を言うと、なにも言わなくなった。

(くそっ……ファイア…今何処に居るんだよ!)

グリーンは目付きをきつくして、ランスとシルバーに睨み付けた。

アラン ( 2016/06/13(月) 17:22 )