第一章 ジョウト地方へ
1話
アサギシティという港街に付いたリーフは、リザードンを出して、空を飛んだ。周りの人は驚いている。私はリザードンに、指示をした。

「ワカバタウンにお願い」

リザードンに言うと、彼は頷いた。ワカバタウンの近くの29番道路に着地をする。リザードンをボールに戻し、歩く。ワカバタウンに付くと、男の子と女の子二人が、建物に入っていく姿が見えた。私も後に続いて、入っていった。

「来たね、ヒビキ君、コトネちゃん!」

博士は男の子と女の子の名前を言った。女の子の方は左側の窓を見るとハッとしたような顔になって博士に誤った後、ドアを開けて出て行った。

「ほらっ…!来てってば、シルバー!」

「や、やめろって…!コトネ!」

ドアを開けて、出て来たのは窓の外に居た男の子と、さっきの女の子だった。博士は私が居ることに気が付いたのか、名前を言った。

「リーフちゃん!来たんだね!オーキド博士から聞いたよ!長旅、お疲れ様」

そういわれ、博士のもとに歩いて足を止める。さっきの女の子と男の子も歩いて来た。もう一人の男の子は苦笑いをしていた。

「この三人は、右からヒビキ君、真ん中はシルバー君で、左はコトネちゃんだよ。そして、この子はカントー出身のリーフちゃん。皆、仲良くするんだよ?」

「ウツギ博士…見た感じ……年上、のようですけど…」

コトネが博士に言った。

「そうだよ。半年前にチャンピオンになったリーフちゃん。実力は確かな者だよ」

私はじっと三人を見る。ファイアとグリーン、そして私を合わせてしまっているのか。本当はこうなるはずだったのかなと思いつつ笑顔を絶やさない三人を見つめていた。

「チャンピオンですか!?す、すごい…オレたちもなれるかな?」

ヒビキが言うと私は笑顔で言った。

「なれるよ、君たちなら」

ウツギ博士は、微笑んでいた。思い出したかのような顔をして、ヒビキ達に言った。

「そうそう、最初に選ぶポケモンを君たちに上げるよ!。君たちが来る前にポケモン爺さんという方から、ポケモンの卵についていろいろとメールで言われたんだけど、僕忙しいから代わりに行って来てほしいんだ」

ウツギ博士に言われると三人は頷いた。

「ポケモンはこの子たちだよ」

そう言ってボールの中に居るポケモンを出した。三つのボールから出て来たポケモンの名前をウツギ博士は言った。

「左から、ワニノコ、真ん中はチコリータ、右はヒノアラシっていうポケモンだよ」

「オレ、ヒノアラシもらいます!」

「私、チコリータ!」

すぐ決まったポケモン達。シルバーはウツギ博士を見つめている。

「す、すぐ決まっちゃったね…」

「いや、大丈夫です。俺は、ワニノコで」

「………」

リーフは黙ったままその光景を見ていた。和んじゃうな。こういうの見てると。ウツギ博士から説明を聞いた、三人は一度家に戻った。ウツギ博士と私だけになった研究所は、ウツギ博士がパソコンの電源を切って、パソコンをパタンと締めて言った。

「……オーキド博士は今この地方に居る。会いに行くといいよ」

私を見ずに言った。

「分かりました。さっき言っていた場所ですよね」

「あぁ、そうだよ。気を付けて行ってらっしゃい」

ウツギ博士に挨拶をした後、私は研究所を後にした。

アラン ( 2016/06/06(月) 03:24 )