ポケットモンスター〜暗闇に灯る光〜 - シルバー編
1話
「こいつが……リーフ…」

岩の影に隠れ、銀色の瞳を鋭く、写真ににらみつけた。

「必ず見つける…見つけて、暴いてやる。ロケット団も何もかも」

写真をポケットに入れて、ポケモンをモンスターボールから出した。

「ドンカラス、行こう。始まりの街…ワカバタウンへ」

リーフは確か、出身地はカントー地方のマサラタウン。元ロケット団員であり、ポケモンと会話できる能力を持っている。で、ロケット団のボス…と一緒に世界を支配しようとしたとか。一時期ジョウト地方でニュースになっていたはずだ。俺はリーフの顔を思い出すとふつふつと怒りが面に出てくる。幼馴染と、勝手に言っているヒビキとコトネが居る前では感情をあまり出さないようにしているが…。俺の過去に…影響を与えた女…。

始まりの街、ワカバタウンへ付いて、ワニノコを盗み出そうと、ウツギ博士の研究所の窓で見ていると、コトネに気づかれ、腕を引っ張られ、連れてこられた。俺の目の前に居るのが、リーフ。やっと会えたな。来るの、待ってたぜ…。怒りと憎しみを表に出さず裏へ隠してそう思った。ワニノコを受け取り、俺の旅が始まる。復讐の旅が

アラン ( 2016/06/21(火) 00:59 )