プロローグ
1話
チャンピオンのレッドさんを倒して半年が経ったカントー地方。私とファイアとグリーンは11才になっていた。グリーンはトキワシティのジム戦が不在になったと聞いて、トキワジムリーダーになるため、試験をしてここ、マサラタウンを離れている。ファイアは何をしているのかは知らない。レッドさんもどこにいるかは知らない。私はレッドさんを倒したあと、言われた。「君の父親はジョウト地方にいる。探すなら、俺がジョウトに行ける船を見つけておこう」と言われた。行けるのは半年後。つまり今。チケットはオーキド博士から貰った。父の日記をパタンと閉め、バッグに入れた。私は机に置いてある六個のモンスターボールを見つめた。

「…どうする?付いてくる?」

私はモンスターボールからポケモンを出した。リザードン以外、皆首を左右に降った。

「家とか俺みたいし」

「お前なぁ…」

ブラッキーが言うとリザードンは呆れた顔をして言った。

「家の掃除とかしないと行けないだろ?だからだよ。たまには博士んとこ行って、連絡するさ」

ブラッキーが言うと、他のポケモンがうなずいた。

「それじゃあ、お願いできる?」

「お、俺はお前のためにするんじゃないんだからな!絶対だからな!」

リーフに言われると、ブラッキーは照れながらも叫んだ。

「…素直じゃないわね。行きましょリザードン。場所はクチバシティよ」

リザードンは頷いた。

「あとはお願いね?」

その一言で主人は自分の家のドアをパタンと閉めた。何年かは会えないんだな、俺達の主人とは。そう考えると、胸が苦しくなった。クチバシティに空へ飛んで行くと、私は船乗りにチケットを見せた。

私の旅は新しい地方で始まるんだ。



アラン ( 2016/06/06(月) 01:45 )