3話
「何してるんだよ、リーフ」
レッドが言った。今、ポケモンタワーにいるのは二人だけ。振り返ったリーフ。
「……」
彼女は何も答えない。レッドは一歩、また一歩リーフの元へ歩く。
「傷つけたくないから、お前は戻らないのか?」
「……」
「お前は、本当は、どうしたいんだよ?」
「……」
「このままずっと、揃わなくて終わりにしたいのかよっ!?」
レッドは叫んだ。リーフに伝えたくて。温もりを、与えたくて。その、冷え切った手を握ってほしくて。助けてほしいという答えに答えたくて。リーフの瞳には涙をながしていた。
「うっ…ひっく…ひっく!」
リーフはレッドの体を強く握って、小さな子供の用に突然泣き出した。強く伝わってくるよ、辛かったっていう思いが。俺は彼女が泣き止むまで、ずっと動かなかった。そして、俺はポケモンセンターへもどった。リーフを連れて。
「リーフ、ファイアとグリーンに試すんだ。本気のポケモンバトルであいつらが勝ったら、一緒に旅をしたらどうだ?」
そう俺はポケモンセンターのソファーに座っていった。そして、思い出し、バックから取り出して、リーフにてわたした。
「あぁ、そういえば…はい、これ。お前の服だ」
小さい頃に…使っていたと思う白い帽子と水色の半袖の追加に、黒い長袖シャツと赤いスカートを渡された。シャツは体の事を気にしてくれたと思う。早速服を着替えてリーフは照れた顔をしてレッドを見つめた。カーテンから姿を現したリーフはつぶやいた。
「………どう、似合う…かな?」
レッドは久々の笑顔をだした。
「似合うぜ、リーフ。それと、お前のポケモンだ」
そういって渡してくれたモンスターボールの中に居たのは、小さい頃一緒にいたあのイーブイの進化形、ブラッキーとジュゴンだった。これで、リーフの最終パーティは集まった。リザードン、ゲンガー、ペルシアン、キュウコン、ブラッキー、ジュゴンというパーティに。あとは、ファイアとグリーンが来れば、すべての準備は整う。