ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜 - 第四章 君に言葉を伝えたくて
3話
ポケモンタワーの最上階までたどり着いたファイアは、階段を登り切った後叫んだ。

「リーフ!!」

「こ、こいつ!アジトをぶっ潰した奴じゃないか!」

一人のロケット団員がファイアに指を指して叫ぶ。

「みんな、巻き込むだろうから、帰って」

ロケット団員にリーフは言った。

「…けどよぉ。お前、傷だらけじゃないか。俺らも戦う」

ロケット団員の一人が言うと、リーフはニコッと微笑んだ。





〜2〜

「……安らかに、眠ってくれ。ガラガラ」

グリーンは呟くと階段を上がっていった。階段を走り、一番上まで登ると、ファイアが立っていた。

「おい、ロケット団」

グリーンは怒りを隠さず、ロケット団員に言う。

「なんだよツンツン頭。ついさっきまで、悲鳴あげていたくせに」

「否定はしない。早くリーフを返せ」

すると、突然、隣にいるファイアに言われた。

「無理だよ。今の彼女は、自分の意思で戻ってきた。無理やり戻って来させたとしても、必ず彼女はまた帰る」

「お前、今なんて言った。帰らないって…どういう事だよ!」

耳を疑った。本気でそんなこと、思っているのかと。リーフを見られない。ファイアの横顔しか見られない。どうやったら、戻ってくるんだ?



どうしたら、戻ってくる?

アラン ( 2016/04/02(土) 16:00 )