3話
ポケモンタワーの最上階までたどり着いたファイアは、階段を登り切った後叫んだ。
「リーフ!!」
「こ、こいつ!アジトをぶっ潰した奴じゃないか!」
一人のロケット団員がファイアに指を指して叫ぶ。
「みんな、巻き込むだろうから、帰って」
ロケット団員にリーフは言った。
「…けどよぉ。お前、傷だらけじゃないか。俺らも戦う」
ロケット団員の一人が言うと、リーフはニコッと微笑んだ。
〜2〜
「……安らかに、眠ってくれ。ガラガラ」
グリーンは呟くと階段を上がっていった。階段を走り、一番上まで登ると、ファイアが立っていた。
「おい、ロケット団」
グリーンは怒りを隠さず、ロケット団員に言う。
「なんだよツンツン頭。ついさっきまで、悲鳴あげていたくせに」
「否定はしない。早くリーフを返せ」
すると、突然、隣にいるファイアに言われた。
「無理だよ。今の彼女は、自分の意思で戻ってきた。無理やり戻って来させたとしても、必ず彼女はまた帰る」
「お前、今なんて言った。帰らないって…どういう事だよ!」
耳を疑った。本気でそんなこと、思っているのかと。リーフを見られない。ファイアの横顔しか見られない。どうやったら、戻ってくるんだ?
どうしたら、戻ってくる?