2話
「うぎゃぁああああああ!!」
「な!…びっくりさせないでよグリーン!」
「なんだ…雨水かよ…」
「君の叫び声に驚いたよ俺は…」
半分、ため息交じりをくわえながら、ファイアはグリーンの声に驚きつつ、ポケモンタワーの最上階を目指す。
「わ、悪かったな!」
照れながらも、グリーンは叫ぶ。
「し!、静かに…」
ファイアが腕をとっさに出して、グリーンを止める。
「な、なんだよ…」
「何か…聞こえないか?」
二人とも、耳を済まして見ると声が聞こえた。
「タチサレ…ココカラ……タチサレッ!!」
「な、何だっ!?」
「何かが居るっ!!そ、そうだ!シルクスコープ!」
ファイアはバックから望遠鏡なもの、シルクスコープを取り出して幽霊を見る。
「ガラガラ……?」
「はぁ?ちょ、ちょっと貸せ!」
意味が分からない、ような言い方をしたわけじゃないんだけど…そのまま、グリーンにシルクスコープを渡す。
「げっ、ほんとじゃねーか…」
「……戦わないといけないっぽいね。グリーン、よろしく」
ファイアは微笑んで、階段を上る。
「損な役回り…だな、俺は…ま、どっちもどっちって感じか」
そういって、グリーンはニドキングをボールから出した。