11話
シルフカンパニーに乗り込んだ二人は、一緒に最上階まで進む。ロケット団と戦いながら、下っ端から話しを聞いて、奥地まで進むと、そこに、マサラタウンの人立ちが鉄格子のなかに入れられていた。目に飛び込んできたのはそれだけじゃなかった。リーフとサカキが立って待っていた。シルフカンパニーの社長さんも、マサラの人たちとともに、捕まっていた。鉄格子を見た後、リーフとサカキを見つめていると、リーフが口を開いた。
「ポケモンを出して、ファイア、グリーン」
「どうしても…か?」
「………」
グリーンが訪ねても、彼女は答えない。ファイアがポケモンを出した瞬間、リーフもポケモンを出した。すると、私はこう言った。
「ふふっ…いいのよ…それで。さぁ、グリーン貴方もよ」
最初から、戦わなくちゃいけないことは、分かり切っていた。だから。隣にサカキはいる。燃えた建物からゲンガーとペルシアン、そしてキュウコンが私とリザードンを助けてくれた。ポケモンと話せる私はシルフカンパニーへとポケモンに案内をされ、ここにやってきた。なにしても、抗っても…何も残ろうとしない。残らない。だから、最後までサカキについていくと、決めた。悩んで、泣いて、叫んでも無駄。だから、私は幼馴染と戦うことを決めた。
「何で…こんなことしなくちゃならないんだよっ!こんなの!間違ってるっ!!!」
グリーンが言ってる事も、分かってる。何でこんな事しなくちゃいけないのか…すべてはサカキが仕向けたことだから。だから、私も手を出せない。刃向かえば、私が殺される。でも、グリーンはそういいながら、ポケモンを出してくれた。
決着の時が今、始まる―