ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














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第三章 君の言葉が悲しくて
6話
「やっと…会えたね。ファイア」

「リーフ…後ろに居るのが、サカキなのか?」

「……ポケモンを出して」

5年間ずっと、探し続けてた相手を、やっと見つけた。彼女はロケット団員に入っているのは、知っていた。けど、戦わなくちゃいけない。それが一番苦しい。質問をしたけど、リーフはポケモンを出せ、と、しか言わない。問答無用のようだけど、何故か悲しい顔を彼女はしていた。涙が出そうなほど、苦しい顔を俺に向けていた。仕方がない…そうじゃない、そう仕向けているのは、ロケット団員のボス、サカキだ。俺はリザードンを出した。リザードンの顔も苦しい顔をしていた。本来なら、三人で旅をして、彼女が選んだはずの、最初のポケモンなのだから。リーフはリザードンを見つめた。悲しい顔は変わらない。リーフはキュウコンをモンスターボールから出した。サカキは微笑んでいた。

「キュウコン!噛みつく!」

「っ!リザードン!火炎放射だ!」

リザードンもキュウコンも同じ炎タイプ。技は悪と炎。技同士が激突する瞬間、突然飛び込んで来たのは、

「っ……何で!争ってんだ…よ」

そう、出てきたのはグリーン。炎技を受けたのは、フシギバナ。腕を噛みつかれたグリーンはうずくまる。

「ハァハァ…大丈夫か、フシギバナ?」

(私の…所為で…グリーンが傷ついた?何で…何で!何で!!)

リーフはその場から動かなくなった。ポケモンの指示もないく、息が荒くなっていく。その光景を見ていたサカキは、リーフが持っていたゲンガーをボールから出し、ゲンガーに催眠術を命令した。どうすることも出来ないゲンガーは指示に従った。リーフを眠らせ、キュウコンの背中に乗せた。ファイアはグリーンが肩を押さえて居るのを見つめていると、いつの間にかサカキとリーフが居なくなっていた。これも全部計算だったって言うのか?ふさけるな。気がつけば、リザードンも居なくなっていた。リーフを追いかけたって言うのか?探したけど、見当たらない。リザードンが入っていたボールだけ手に握っていた。グリーンを連れて、ポケモンセンターへいき、手当てをしたあと、マサラタウンへ戻ることにした。

なんで……やっと会えたのに…だけど、グリーンも怪我をした。リーフの行方も分からなくなった……一度俺たちは、旅を止めることにしたのだった。

■筆者メッセージ
せっかく会えたのに……旅やめるなんて!
アラン ( 2016/03/14(月) 22:34 )