ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














小説トップ
第三章 君の言葉が悲しくて
1話
「さてと…ユリーカは、カロス地方に帰って行ったし…次の街はクチバシティか」

「俺らも強くなんないとな…気持ちを強く持たないと」

「あぁ。明日、出発しよう」

カスミさんとマチスさんとのジム戦をした後、ポケモンセンターへ来た時の会話だった。夜、ポケモンたちも、ボールからでて寝ているとき、マグマラシとピカチュウが外で会話している声がファイアは聞こえたような気がした。ファイアは眠れない。リーフが心配で。でも、グリーンは言った。「途方に暮れたって仕方ないさ。そのために考えて思いついて。今日がダメなら明日があるさ。一緒に考えればいいんだ。だから、俺に聞いてくれ」と、言われた。心配な気持ちや不安な気持ちだっておんなじ。苦しんでることだって同じ。負の感情だって持ってる。明日、相談してみよう。彼に。そう思ってファイアは眠りについた。


「おはようグリーン」

「あぁ、おはよう」

「なぁ、グリーン…」

ファイアは言いたいことを言った。

「俺…俺は、リーフが帰ってきたらどうやって接すればいい?」

彼は驚いたような表情をした。だけど、一瞬だけだった。そして、俺にこう言った。

「その時に一緒に悩んで、彼女を支えていけばいいさ。今、悩んでも仕方がない。だから今は、彼女を見つけよう」

そう、言ってくれた。言ったらすっきりした感じがした。やっぱり、悩んでいたんだな…と。言葉ってすごいんだなって、実感した。言葉だけで人を安心させる、感動させれることができるんだって。俺は準備をして、ハナダシティから、クチバシティへ、グリーンと向かうのであった。

アラン ( 2016/01/25(月) 14:51 )