ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜 - 短編
水の都・アルトマーレ〜ラティオスとラティアス〜
このお話は、水の都のお話。アルトマーレのお話であり、本編が終了もしくは、リーフが加入した時でのお話です。ですので、リーフはいます。ファイアレッド・リーフグリーンではこのお話はあったかどうかは忘れてしまいましたが、本編はシリアスばかりなので、気分転換とさせていただきます。(まだ本編すらほぼ始まってないみたいなものですが…)アルトマーレのお話は初めて書くので、ちょっと違うと思いますが、温かく見守ってください。よろしくお願いします。もしよかったら、アルトマーレの曲を聴きながら読んで見るのもいいかもしれません。


それでは、どうぞ













ファイア達三人は、オーキド博士に招待状を受け取り、水の都・アルトマーレに来ていた。

「ここか…オーキドのじいさんが言ってた…アルトマーレは」

「そう見たい。綺麗な所ね〜」

ファイアが言うと、リーフは付け足して、言った。

「あの、柱に立ってるポケモンは…なんだ?」

グリーンが船を出てから、船の前に立っている二本の柱に気が付き言った。

「あれはね、ラティアスとラティオス。ここの守り神をしてるのよ?」

ファイア達の前にいるのは見知らぬ女の子が立っていた。

「あなた達、オーキド博士っていう博士さんから、招待受けてるんでしょ?さ、こっちに来て、案内してあげるから」

そういうと女の子はすたすたと歩いて行った。ファイア、リーフ、グリーンはただただ、唖然としていた。リーフはハッとして女の子の後をついていった。リーフの後はファイアと、グリーンもついていく。




〜2〜

「そういえば、自己紹介してなかったわね、私はカノンノ。あなた達は確か…」

「俺は…ファイア」

「私はリーフよ」

「俺はグリーンだ」

三人はゴンドラというものに乗り、自己紹介をした。

「カノンノは…アルトマーレ出身なのか?」

ファイアは海を眺めながら尋ねた。

「うん。私は、このアルトマーレ出身。ファイアさん達の出身は確か、マサラタウンってとこなんでしょ?オーキド博士から聞いたわ。よろしくね?」

「あぁ、何も無いとこだけど、マサラタウンは良いとこだよ」

カノンノが言うと、グリーンがそう言った。

「さぁ、ついたよ」

ゴンドラを動かしていた人が、一言いい、皆、陸に上がった。

「いつもご苦労様。そして、ありがとうね」

カノンはゴンドラの人にそういって、ファイア達をオーキド博士が待っている場所へ案内した。



〜3〜

「おぉ!待っておったぞ!どうじゃ、アルトマーレは」

「いいとこですね博士!」

オーキド博士が言うと、リーフが言った。リーフはニコニコしていて、いい笑顔だ。リーフの笑顔を見ると、ファイアとグリーンも微笑んだ。

(やはり、リーフがいると、二人はちがうのぉ…戻ってきてありがとうリーフ)

オーキドはそう思い、目を瞑った。

「博士?」

「お、おぉ…何でもないんじゃ心配せんでえぇよリーフ。わしがアルトマーレに呼んだのは、君たち三人に楽しんで欲しいからじゃ」

オーキド博士はそう三人に言った。

「君らは楽しんで欲しいんじゃ…あの事件があってから…ずっと会っておらんかったからのぉ…三人でまた思い出を作ってほしいんじゃ……」

オーキド博士は涙声になりながら言った。

「俺も、博士に賛成だ!さぁ行くぜ!ファイア、リーフ!」

そういって、グリーンは外へ飛び出していった。

「ちょ、ちょっと待ってよグリーンってば!あなた迷子になるでしょ!?」

「それはお前だろ〜!」

「ちょ……あんたって人は!!まちなさーい!絶対許さないんだから!!!」

グリーンは笑いながら、リーフを怒らせた。ファイアはぽつんと置いてけぼりにされながら、にがわらいしていた。

「ほら!ファイアもグリーンを追う!行くよ!」

「あ…あぁ…そ、それじゃ、俺たちはこれで…」

リーフはファイアの手を掴み、グリーンを追っていく。

「さっそく楽しんどるようじゃな」

そういってオーキド博士は、カノンノにある頼みごとをした。

「わかったわ、博士さんからのお願いですから!お任せくださいね」

カノンノはそういうと、外へ出て行った。

「いい出来になるといいの」




〜4〜

「はぁはぁ…まったく、リーフ怒らすといけねぇな…リザードン出してくるなんてそんなの聞いてねぇぞ……ん?」

グリーンは息を切らしながら、細い路地へ行くと、何かを見つけた。

「なんだあれ…」

そういって、ポケモン図鑑を取り出すと読み上げた。

「ラティ…アス……」

船に揺られた後、アルトマーレに付いた時のことを思い出した。


「あの、柱に立ってるポケモンは…なんだ?」

「あれはね、ラティアスとラティオス。ここの守り神をしてるのよ?」


「……カノンノが言ってた一匹のポケモンか!」

グリーンが細い路地でポケモン図鑑を持ったまま立っていると、ファイアとリーフが隣にいた。

「げ、お前ら…いつの間にいたんだよ」

「ついさっき」

リーフが言うと、グリーンは苦笑いをした。

「ポケモン図鑑が登録したってことは、さっきグリーンが見たのは、ラティアスってポケモンだな」

「だろうな」

グリーンはそういうと、ポケモン図鑑をポケットに入れた。

「グリーン勝負よ!私が負けたら、許してあげるわ!」

「へーへ。わーったよ」




〜5〜

水の都・アルトマーレバトル会場でポケモンバトルをできる会場へとやって来た、ファイア、リーフ、グリーンはリーフとグリーンがバトルをする。ファイアは観客席へ行き、ぼーっと二人のバトルを見る。

「リザードン!火炎放射!」

「かわせ!カメックス!ハイドロポンプだ!」

リーフとグリーンのポケモンは、相性が悪いのは、リーフのリザードン。だが、互角の戦いだ。

「よけて!リザードン!地球投げ!」

リザードンはハイドロポンプを右へ避け、カメックスを掴み、大空へ飛ぶ。

「カメックスっ!!」

グリーンは、彼の名前を叫んだ。

「リザードンを飛ばせ!そっからハイドロポンプをぶちかますんだ!」

カメックスは、グリーンに言われた通りリザードンの腕を剥がし、背中に付いている大砲をリザードンにめがけて、ハイドロポンプを打ち、リザードンは地面へ落ちていく。カメックスはリザードンに水を打ったあと、地面に水圧を打ち、落ちるのを防ぎ、ゆっくりと、地面へ足を付ける。

「リザードン!」

「俺の勝ちだ!」

リーフは、リザードンに近寄った。グリーンはカメックスにハイタッチした。リーフとグリーンは、それぞれ自分のポケモンをモンスターボールに戻して、ファイアのもとへと走るのであった。




〜6〜

水の都・アルトマーレを堪能した三人は夕方アイスを食べ、オーキドと共に、船へ戻るのであった。

「まってぇ〜!」

「ん?カノンノじゃねーか!」

グリーンが後ろを振り向き、気が付くと、二人も後ろを振り向く。カノンノと一緒にいたのは、最初に案内をしてくれていた、ゴンドラの人だった。

「はい、これ」

「え…これって…」

ファイアが受け取り、封筒の中身を見てみると、ファイアとリーフとグリーンが描かれた絵だった。三人は思わず笑顔になる。何枚も、自分たちの絵が描かれている紙をもらい、ある程度見ると、封筒の中へ入れた。

「ありがとう!カノンノ!とっても嬉しいわ!」

リーフは最高の笑顔でカノンノに言った。カノンノも笑顔で返した。

「それと、私たち…ラティアスとラティオスなの」

「「えぇええええ!?」」

リーフとグリーンはカノンノに言われ、驚いた。ファイアはゴンドラの人を見つめて、ポケモン図鑑をポケットから出す。すると、ラティアスとラティオスが図鑑登録されていた。リーフとグリーンもポケモン図鑑を取り出し、ファイアもリーフもグリーンも驚いていた。驚きと喜び、思い出を大切にして、カノンノ…いや、ラティアスとラティオスにお別れのあいさつをしたあと、船に乗り込み、アルトマーレを見つめる三人であった。



エピローグ



三人は、マサラタウンへ帰ると、それぞれ家には自分たちが描かれた絵を部屋の壁に飾り。机には、アルトマーレで出会った、ラティアスとラティオス、ファイア、リーフ、グリーンの写真が飾られているのであった。

■筆者メッセージ
一話の時、ポケモンをもらっているのはグリーンはフシギダネですが、カメックスを使っています。これは、ファイアから、借りた設定にしてありますので。
アラン ( 2015/12/28(月) 16:23 )