君を見つめて〜想いと願い〜ファイア編
これは、まだ俺が小さいころのちょっとした話。森の中にある小屋をグリーンに内緒で、リーフと俺は来て会話をしていた。
「夜空がきれいだね…リーフ」
俺は呟くそうに、雲一つない綺麗な夜空を見上げて、彼女に言った。
「そうだね、ファイア。そういえば、聞きたいんだけど…いいかな?」
リーフは視線を夜空から、ファイアの横顔に戻して、言う。
「構わないよ」
俺は答え、夜空から彼女の目線へ戻す。
「どうして、グリーンを呼ばなかったの?私、グリーンとも一緒に見たかった」
頬を膨らませて、俺に頭をぽかぽかさせながら、涙を流しながら言った。
「そ…それは!いてて!痛いよ、リーフ!。グリーン、今日は熱だして…痛いってば!ちょ、やめてよ」
力いっぱい、ぽかぽかファイアの頭を殴るリーフ。俺は頭を押さえながら、リーフに言う。
「でも…でもでもでも!!熱が下がって、元気になってからでもよかったじゃないの!もう知らない!」
彼女は怒って、ウットデッキから小屋の窓を開けて、中へと入っていった。
「仕方ないじゃないか…胸騒ぎがするんだ。君を見ていないと、何かが狂いそうなんだ。だから…」
俺は、小屋の外からリーフの姿を見ながら、悲しく呟いた。