特別篇!三人と三匹の推理 後編
「今回の犯人が分かりました」
トキワシティの家、ポケモンだけが住んでいる家をリーフは訪ねていた。その家に居るのはピカチュウとピジョットそして、亡くなったヨーギラスの三人だけだった。
「誰なんだ?」
ピカチュウが言う。するとリーフは言い放った。
「とぼけないでよ、貴方が犯人なんだから」
リーフが指を指したのはピカチュウだった。
「俺が犯人だと?笑わせるな。なぜそもそも俺だけが犯人限定なんだ?ここ、トキワシティだって、いろんなポケモンが居るだろ?」
〜2〜
「キーボード…」
ファイアがぽつりとつぶやいた。
キュウコンがスケッチブックを持ったまま、場所を移動した。ファイアとグリーンがキーボードに近づいて確認した。
「vta84……」
「えっと、アルファベットのvta84の平仮名を…読んでみろ…」
バクフーンがスケッチブックに書いた言葉をグリーンが読む。
〜3〜
「……被害者が残したダイイングメッセージ。ピカチュウ、貴方はゴーストライターですよね?」
「俺は犯人じゃない!」
「vta84…パソコンのキーボードの平仮名を見ると、ヒカチュウ…つまり、ピカチュウ…懐中時計は貴方のでしょ?ヨーギラスの小説を読んでいた貴方は、ゴーストライターとして活躍し始めた。世間は疑問に思い始める頃、ヨーギラスは貴方が小説を書いて出版した事に怒り、口論になった」
「俺じゃないって言ってるだろっ!!」
ピカチュウは怒るが、リーフはやめない。
「証拠はちゃんとあるわ!。被害者の部屋にあったとされる執筆原稿が貴方の部屋にあった。おかしいですよね?本来、被害者は貴方さえ、部屋に入れない方だったというのに、どうして貴方の部屋にあるんでしょう?答えは簡単。貴方は不思議な力を持っている。その力を使って、殺害した。動機は、ゴーストライターと知られてしまえば、世間に広がり人生は終わるから、殺害した…じゃない?」
「黙れ黙れ黙れええええ!!」
家中に電撃が走る。
「っ…!」
電撃が走るなか、リーフは見た。物が浮いてる。台所に在ったナイフがこっちに向いてる。ピジョットは家に居ない。居るのは私と犯人だけ。暴かれた真相にピカチュウは、犯人は私を殺害しようとする。
「ウインディ!浮いている物を破壊しろ!」
聞き覚えのある声が聞こえた。
「遅くなってごめん!」
ファイアとグリーンはキュウコン達と一緒にこの家にやって来た。キュウコンとバクフーンはウインディと一緒に物を溶かしたり、ピカチュウを止めた。
「テメェは最低なポケモンだ」
バクフーンがそういった。ポケモンの警察がやって来て、ピカチュウを逮捕した。話を聞いたピジョットも捕まり、事件は解決した。ピジョットは彼がゴーストライターだったという事を知っていた。そして、言っていることも真実であり、嘘もついていた。あの懐中時計はヨーギラスの物、じゃなかったという事。ピカチュウを守って言ったことかもしれないけども、嫌だよ。こんな悲しい結末だなんて苦しい。
エピローグ
リーフはパソコンを買い、パソコンに日記を書いていた。夜遅くに部屋の電気をつけて、無言でキーボードを打ち込んでいた。
「…ゴーストライター…か」
彼女は日記を読み返して、そうつぶやき、微笑んだ。リーフは日記を保存して、パソコンの電源を切り、キーボードを見つめ、パタンと締めた。
「………お休み」
そう言って部屋の電気を切り月を眺めて目を瞑った。
リーフの推理
リーフはキュウコンが帰ってくる前、実はパソコンでゴーストライターの事を調べて居ました。犯人の正体はキュウコンが帰ってくる前、キーボードを触っていたので分かっていたんですが、証拠を探して、キュウコンの話を聞いていました。そして、トキワシティに有名な小説家のポケモンが居ると言う事を知っていました。キュウコンが帰ってくる前に、その有名な小説家のポケモンの事を調べていました。偶然、ね。家族がいる事は知らなかったんですが、トキワシティに居るポケモンに少しだけ聞き込みをしてピカチュウのもとへ行きました。そしてリーフがピカチュウに言っていた不思議な力はエスパーです。ゲンガーやリーフみたいに生まれつきなどである力みたいな感じです。
と、まぁ偶然が重なりあったって言う事に?
こんな推理を読んでいただきありがとうございました