特別編!三人と三匹の推理 前編
ある日、突然事件が起きた。三人と三匹の推理が始まる。
「………それで、キュウコンはトキワシティに?」
家に居る、リーフにトキワシティで起きたことをキュウコンは彼女に伝えると、そう言われた。
「わ、悪かったわね。一応、周りに居たポケモンに話しは聞いたけども…」
「けども?」
「亡くなったポケモンの手に握られていた紙に、訳の分からないアルファベットが書かれていたの」
彼女はそう言って、続けていった。
「vta84…ってね」
キュウコンは目を瞑りながらそう言った。
「どういう意味?」
「分からないわ」
リーフが言うとすぐに返された。彼女も意味が分からないんだと思う。すると、リーフの家のインターホンが鳴った。ドアを開けると、ファイアとグリーン、バクフーンにピジョットが居た。
「皆…どうしたの?」
リーフは突然の集まりに驚きながらも家に居れた。リーフはポケモン用とファイア達のお茶を入れながら考え込んでいた。
「証拠が…まだ足りない…」
そうつぶやいた。すると、グリーンがその言葉に反応して訪ねて来た。
「証拠って…なんだよ?」
「リーフどうしたの?いつものリーフじゃないけど…」
ファイアは心配してくれている。
「大丈夫よ。気にしないで」
そう言って微笑んだ。そして、お茶をファイア達に出した。
「ねぇ、キュウコンもっと教えてくれない?」
ファイア達がいる前で私はキュウコンに事件が起きた。そして、リーフはキュウコンから他のポケモンから聞き込みをしたことを聞いて、ファイア達に言った。
「キュウコンは、トキワシティで聞き込みをしたみたいよ。それで、そのポケモン、亡くなったポケモンはヨーギラス。ヨーギラスはスランプから抜けた、とかヨーギラスの知り合いから聞いたそうよ」
「スランプ??」
ファイアがそういった。つけたしで、リーフが言った。
「と言っても、3年前か4年前らしいけど…。そういえば、妙なものが現場に落ちてたらしいわ」
「妙な物って?」
今度はグリーンが言った。
「懐中時計…らしいわ。それと、凶器なんだけどまだ見つかってないらしいわ。キーワードは、無くなったヨーギラスが残したダイイングメッセージ、スランプ、懐中時計…」
バクフーンも、ピジョットも顎に手を当てて考えていた。
〜2〜
「懐中時計…か」
「どうも引っかかるな。その懐中時計が」
「だな」
バクフーンとピジョットは考えながらも、二人で話をしていた。キュウコンも目線だけを、彼らに向けていた。
(……スランプ…なんのスランプかしら)
キュウコンは考えていた。スランプと言っても、様々なスランプがあると言う事を知っているから。考えて考えて、考えまくった。