8話
お月見山の洞窟へ入った、グリーンとユリーカはすれ違った女の子を見たあと、こう言った。
「あの女の子……リーフ……じゃないか?」
今の声にピタリと、彼女は止まる。
「おい!リーフ!俺だグリーンだ!」
後ろを向いている彼女に言うと、彼女は
「来やすく私の名前を呼ばないで!!」
と、グリーンに言った。
「っ!お前に何があったのか、俺は分からない、けど俺は!「サヨナラ」……おい!待てって!!おい!!」
話の最中に、彼女はそう言い、走って行った。グリーンは彼女を追いかけたが、ユリーカに
「グリーンお兄ちゃん、あの人が、幼馴染のリーフって人?」
ユリーカは顔を上に見上げ、グリーンの顔を見て、尋ねた。
「あぁ…何でリーフがロケット団なんかに入ってんだよ……それには理由があるんだよな…とりあえず、ファイアを追おう、ユリーカ」
彼はそういうと、ユリーカは元気な声で
「うんっ!」
と言い、頷いた。
〜2〜
お月見山を出てハナダシティという街へつく。
「ふぅ…なんとか逃げ切れたみたいだな…。俺ら、秘密を知ってしまったから、追われることになるだろうな。気を引き締めろよ、皆」
というと、モンスターボールに入っていたピカチュウ、リザード、オニドリル、マグマラシはうなずいた。ファイアの隣にいた、カメールもうなずいた。
「とりあえずはポケモンセンターへ行こう」
そう言って歩き出した。が
「ちょっと待ちなさいよあんた!」
女性の声が聞こえた。振り向くと同時にぶつかった。
「なっ…!」
ファイアは何者かとぶつかり、バランスを崩して、地面へ落ちたのだった。