グレンタウンから、トキワシティへ空を飛び、戻ってきた。ファイアとグリーンはポケモンセンターに行きポケモンを回復したあと、トキワジムへ入っていった。仕掛けを解いて、そこで待ち受けていたのは。

「リ、リーフ！？」

「サカキ…」

二人は驚いていた。リーフは、笑みを出して言った。

「あの時と同じね。でも、今は敵とかそんなんじゃない！歴としたジム戦よ！」

「お前達の実力、私たちにぶつけてみろ！！」

ロケット団とかそんなんじゃない。リーフの日記を見て思った。あのシルフカンパニーのサカキと今のサカキは違うと。四人は動じにボールを取り出した。相手が何のポケモンなのか、出るまで分からない。こんな楽しいポケモンバトルしたのっていつぶりだっけな。自分の意思で戦ってするのは。審判が合図をした。

「始め！！」

審判の言葉と動じに、四人は地面にボールを投げた。ボールからは煙が出てくる。

「サイホーン！！」

「ジュゴン！」

リーフは、リザードン出はなく、ジュゴンを出した。サカキはサイホーン。ファイアとグリーンはというと。

「ピカチュウ！」

「ゴルダック！」

相性的には、ファイア達の方が有利だ。だが、この勝負はどうなるか、誰にも分からない。

「先手必勝！ジュゴン！ピカチュウに冷凍ビーム！」

「ピカチュウ！壁に登れ！」

ピカチュウは、主人に指示された通り、壁を登る。いや、走ると言った方がいいだろうか。ジュゴンは冷凍ビームをピカチュウが走る壁に発射っする。壁は氷漬けになってキラキラと輝いている。ピカチュウは地面へ着地する。目つきはいつもと違うバトルモード。

「余裕な顔してるわね」

突然、リーフが話しかけて来た。余裕な顔を俺はしていたのか。真剣だと思っていたけど、余裕な顔をしていたらしい。けど、このバトル、今、この瞬間が一番楽しいバトルかもしれない。俺は二ヤリとしてリーフに言った。

「手加減はなしだ」




〜２〜

「あんときは別人だったみたいだが、手加減はなしだぜ、サカキ！」

「来るが良い！」

サカキも本気だな。来ないんなら、こっちから行くぜ！汗を流しながら、俺はゴルダックに指示をした。

「ハイドロポンプだ！」

「そんな技で倒せると思うか！ロックブラスト！」

サイホーンは、ハイドロポンプを直に受けて、ロックブラストをゴルダック目掛けて撃つ。

「さすが、いっちゃん最後のジムリーダーだけはあるな…だが、俺のポケモンはこんなんじゃ倒せねぇぜ！！ぶっぱなせ！！アクアテール！」

ロックブラストを直に受けながらも、ゴルダックは立って、サイホーン目掛けてアクアテールを撃つ。



〜３〜

「くっ…ジュゴン！もう一発、冷凍ビームよ！」

すばしっこいはね。ファイアのピカチュウは…臆病、そして素早さが降られ、攻撃も降られている。威力は高いは、素早さが早い。やっかいなポケモンね、全く。けど、私だって！負けてらんないのよ！

「ピカチュウ！ボルテッカ―だっ！居っけぇええ！」

ジュゴンは、冷凍ビームを放つが、ピカチュウはよける。ボルテッカ―で走りながら、こちらへ向かってくる。これだけ、真剣に戦ったから負けを認めるよ。かなわないな、この二人には。



〜４〜

「ゴルダック！床を凍らせろ！」

ゴルダックは言われた通り、床を凍らせ、滑る。

「もう一発、ロックブラストだ！」

サカキは、近づいてくるゴルダックを見極め、至近距離でどちらも迎え撃つ。

「水の波動！」

至近距離で、水の波動とロックブラストがぶつかり合う。室内は爆発が起き、風が舞う。ファイアとリーフは帽子を押さえ、目を瞑る。サカキとグリーンも目を瞑る。

「くっ…！」

煙がうっすらとなり、風が止まると、二人は目を開けて確認する。審判がのぞくと赤い旗が挙げられた。

「勝者！ファイアとグリーン選手！」

「っしゃあ！」

「よしっ！」

ファイアとグリーンはハイタッチをした。リーフはサカキの所へ行き、スッと手を差し出した。

「ありがとう、サカキ」

リーフはサカキに握手すると、そう言った。するとサカキは言った。

「強くなったな、お前たち三人は。…全力で戦ったバトルだ、悔いはない」

「あんなに、喜んでる顔、私初めて見たよ。少し旅をしてたけど、あんなにうれしい顔、見せてくれなかったから。サカキには、感謝してる。ありがとう」

「私もだ。こんなに楽しいバトルをしたのは、久々だ。ありがとう」

握手した手は、強く握られた。そして、サカキはファイアとグリーンに最後のバッジをもらった。最後の旅は、四天王とチャンピオン戦。手ごわい相手かもしれないけど、俺は、俺達は最後まで上り詰める。三人と一緒に！