2話
セキチクに付いた三人はポケモンセンターから右側にあるセキチクジムに行く。
「いてっ!なんだ…通れないぞ」
見えない壁にぶつかり、グリーンが言う。
「目の前にキョウさんが居るって言うのにっ!」
ファイアが噛みしめて言う。
「こっちよ」
リーフがファイア達に言い、歩き出す。リーフの後をついていく二人。
「良く来たでござるな」
「ご、ござる??」
「き、気にするなファイア!」
グリーンが焦りながらも、モンスターボールを出す。
「勝負でござるっ!」
「は、はい!」
もう一人忍者がどこからか出て来た。その光景に驚きながらも、後ろに下がると、壁がなくなっていた。そして、いつの間にか、リーフが観客席に行っていた。
「カメックス!」
「フシギバナ!」
「ベトベトン!行くがよい」
「クロバット!」
四人がポケモンを出す。審判が言った。
「はじめ!」
「先手必勝!カメックス!ベトベトンに、ハイドロポンプだ!」
ファイアがカメックスに指示をする。よけられるのも計算のうち。
「ベトベトン!小さくなる」
のんびりと観客席でファイア達の戦いを見る。本当なら、三人で回っていた旅がこんな形で始まるなんてね。今さらだけど。一時間の戦いを見て、バトルは終わった。戦いが終わり、ピンクバッジを貰う二人。私は観客席からフィールドに行き、キョウさんに聞いてみた。
「キョウさんは私の父の事、知ってるでしょ?」
「…知っている。悪いが、私とリーフだけの会話にしたい。君たちはバッジを集めたらトキワシティのジムに行くといい」
「あ、わかりました」
ファイアは言うと、グリーンと一緒にセキチクジムから出た。ファイア達は次の日、残り三つのバッジを求めて、ジム巡りをした。リーフは次の日、キョウさんと話をする。
「貴方は、何を知ってるの?」
「…君の父が変装できる事か?」
「サカキ様に変装していることは私も知っていたが、君に伝える事は出来なかった。何故なら、君の父に邪魔を去れたからだ」
「最低な娘でごめんなさいね…でも、貴方とサカキ…さんは私を、影で助けてくれていたのは後から知った。ありがとうございました」
そう言って私はお辞儀をした。
「それぐらいしか情報は無い。すまなかった。」
キョウさんもお辞儀をした。キョウが顔をあげるとリーフはその場には居なかった。キョウは微笑むとジムの部屋の奥へと入っていった。一方その頃、ファイア達は順調にジムバッジを集め、カツラとの戦いを終えて、トキワシティへ向かうところだった。リーフは、セキチクジムを出て、トキワシティに向かい、トキワジムへ入っていった。