ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














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第八章 旅の続きを始めよう
2話
セキチクに付いた三人はポケモンセンターから右側にあるセキチクジムに行く。

「いてっ!なんだ…通れないぞ」

見えない壁にぶつかり、グリーンが言う。

「目の前にキョウさんが居るって言うのにっ!」

ファイアが噛みしめて言う。

「こっちよ」

リーフがファイア達に言い、歩き出す。リーフの後をついていく二人。

「良く来たでござるな」

「ご、ござる??」

「き、気にするなファイア!」

グリーンが焦りながらも、モンスターボールを出す。

「勝負でござるっ!」

「は、はい!」

もう一人忍者がどこからか出て来た。その光景に驚きながらも、後ろに下がると、壁がなくなっていた。そして、いつの間にか、リーフが観客席に行っていた。

「カメックス!」

「フシギバナ!」

「ベトベトン!行くがよい」

「クロバット!」

四人がポケモンを出す。審判が言った。

「はじめ!」

「先手必勝!カメックス!ベトベトンに、ハイドロポンプだ!」

ファイアがカメックスに指示をする。よけられるのも計算のうち。

「ベトベトン!小さくなる」

のんびりと観客席でファイア達の戦いを見る。本当なら、三人で回っていた旅がこんな形で始まるなんてね。今さらだけど。一時間の戦いを見て、バトルは終わった。戦いが終わり、ピンクバッジを貰う二人。私は観客席からフィールドに行き、キョウさんに聞いてみた。

「キョウさんは私の父の事、知ってるでしょ?」

「…知っている。悪いが、私とリーフだけの会話にしたい。君たちはバッジを集めたらトキワシティのジムに行くといい」

「あ、わかりました」

ファイアは言うと、グリーンと一緒にセキチクジムから出た。ファイア達は次の日、残り三つのバッジを求めて、ジム巡りをした。リーフは次の日、キョウさんと話をする。

「貴方は、何を知ってるの?」

「…君の父が変装できる事か?」

「サカキ様に変装していることは私も知っていたが、君に伝える事は出来なかった。何故なら、君の父に邪魔を去れたからだ」

「最低な娘でごめんなさいね…でも、貴方とサカキ…さんは私を、影で助けてくれていたのは後から知った。ありがとうございました」

そう言って私はお辞儀をした。

「それぐらいしか情報は無い。すまなかった。」

キョウさんもお辞儀をした。キョウが顔をあげるとリーフはその場には居なかった。キョウは微笑むとジムの部屋の奥へと入っていった。一方その頃、ファイア達は順調にジムバッジを集め、カツラとの戦いを終えて、トキワシティへ向かうところだった。リーフは、セキチクジムを出て、トキワシティに向かい、トキワジムへ入っていった。

アラン ( 2016/06/05(日) 14:45 )