ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜 - 名探偵キュウコン2〜スナイパークライシス〜
名探偵キュウコン2〜スナイパークライシス〜 後編
証拠は防犯カメラと、パソコン、ガラスの破片。そして、証言。証拠が揃った。少しにやけた後、シルフカンパニーへ戻ったキュウコンは現場へ行く。そして、ウインディに言った。

「シルフカンパニーのポケモン達を全員集めてちょうだい」

「わ、わかった」

ウインディは言った後、シルフカンパニーのポケモンを集めた。キュウコンはスマホを取り出して、ゴルダックに電話を掛けた。電話なんてしない。そう、犯人の言葉を聞くため電話を掛けた。だからもしもしなんて言わない。そのままゴルダックは電話を押しただけ。シルフカンパニーのポケモン達が揃ったらキュウコンは話し出した。

「犯人は、アナタよ、ルカリオ」

「何で僕が犯人なんだい?」

「アナタは、50分間このカンパニーには居なかった」

「たったそれだけで疑われるのかい?全く探偵はせっかちだねぇ」

その言葉を聞いた瞬間、キュウコンはペンを出してボタンをカチッと押した。

「僕が見た時は…マネネさんは死んでたんです…ガラスにはヒビが…入ってて…」

「この声は…僕の…!」

「このペン、ボイスレコーダーペンって言ってね、便利なものなの。あのとき、アナタからメモを取っていると見せかけて録音してたのよ。それに、ドアから射撃されたガラスの方は見えにくいはず。それなのにどうしてアナタは知ってるのかしら?それと、アナタは息を切らして帰って来たと、受付のポケモンから聞いたわ。ガラスの破片は、マネネの部屋とは左側。誰かに指示をしてガラスを割って驚かせた。ガラスを割って驚かせた時は、すでにアナタはポケモンタワーにいて、射撃するのを待っていた。ポケモンタワーを見るのを知っていてアナタはそれをスコープを覗いて確認をしたあと、射殺した。パソコンの履歴は、ガラスを割ったポケモンが消した。多分、調べていたのは射撃のポケモンでしょうね。射撃した現場に、破片があったのは割ったポケモンがその現場へ行ったから。それと、防犯カメラは50分間アナタが居ない事を記録していた。他の10匹のポケモンは、入れ違いでいたのに、アナタだけは50分間いなかった。そうでしょ?」

「はは…」

「ル、ルカリオ…お前…!」

他のポケモンがざわついていた。

「射撃のことは、ペルシアンから聞いたんでしょ、元演劇部さん?」

「何で、そんな事を…知ってるんだよお前…!?」

ルカリオは同様している。キュウコンは続ける。

「簡単よそんな事。リストを調べたのよ、演劇部の…ね?そしたら、射撃のことまで書かれていたから、もしかしたらって思ってたのよ。残念だったわね。アナタは最高の演技をしたと思うけど。言葉が命なのよ、探偵はね」

「アイツら…俺のこと殺そうとしたんだよ。ペルシアンから、射撃は教えてもらったさ。そしてアイツはカンがいいからなぁ、教えてもらったあと演劇部を抜けたさ。殺されそうになったからな!。そして、ここへ来た。マネネと話していたら殺されそうになった、だから、探偵のリストを調べて殺した!アイツらさえ消えれば、俺は無敵だ!もちろん、貴様も殺してなぁ!!」

そう言って、ルカリオは拳銃を取り出してキュウコンに銃を向けたカンパニーのポケモンはドアから逃げた。居るのはウインディとキュウコン、そして犯人のルカリオだけ。割れたガラスから風が吹き込んでくる。ウインディは止めたいが銃を今もっていなかった為、相手の様子を伺うだけ。

「5、4、3、2」

ルカリオはカウントダウンをし始めた。

「1、0」








ルカリオがキュウコン目掛けて撃った。パリン、パリンと言う音が2回聞こえた。ルカリオは肩を着かんで叫びだした。

「………」

ゴルダックは、黙ってスコープから顔をカンパニーへ向けた。風の音だけが耳に聞こえる。

「お、お前…」

ルカリオを逮捕して、他のポケモンに警察へ着き出すよう行ってから、ウインディはキュウコンに言った。キュウコンは微笑んでいた。右微には少しだけかすり傷が出来ている。ゴルダックが撃った時に出来たかすり傷だろう。ウインディも微笑んでから、言った。

「信頼できるこそ、出来るコンビネーションだ」

マネネの現場から一直線の民家の家を登って、ルカリオの肩を狙ったピンポイントの射撃。ゴルダックは民家の屋根上からひょいっと降りて、ポケモンセンターへ向かった。キュウコンもシルフカンパニーを出て、ポケモンセンターへ向かった。











〜2〜

ポケモンセンターへ戻ったゴルダックとキュウコンは、バクフーンを見た。

「ピジョットは、大丈夫だった?」

キュウコンがバクフーンに聞いた。

「あぁ、何とかな。弾は取り除いて意識も戻ったそうだ」

「良かった…」

キュウコンはその言葉を聞いてほっとしたのか、倒れこんだ。

「だ、大丈夫か?」

「えぇ、ほっとして」

バクフーンが倒れこんだキュウコンに近づいて聞いた。キュウコンも苦笑いをして言った。

「こっちの推理は終わったぜ。それじゃ、俺はウインディを追いかけるから居なくなるから」

そう言ってゴルダックはウインディが帰っていった警察本部へ帰っていった。これから事情聴取する。そして、犯人は全員ロケット団に所属していたやつらだったと言うことが分かった。もうひとつ、事情聴取をしていると、一時間後にルカリオの手伝いをしていたポケモンが逮捕されたらしい。どうやらそのポケモンは脅されていたらしく、俺の言うことを聞かないと、殺す、と言われて泣きながら、警察に言っていたみたいだ。

ピジョットの傷は完全に消え去り、また旅をするそうだ。ピジョットがこのヤマブキシティへ来たのは、一年前に亡くなったポケモンの墓参りに来るためだったらしく、運悪く射殺されそうになったらしい。最悪だ。まぁ、仲間を4度もねらったんだ。地獄を味わい、泣き叫べばいいと、私は思った。射殺された三びきのポケモンはそれぞれ射殺された場所へ行き、キュウコンはバクフーンとピジョットで墓を作った。そして、三びきは、旅をするため、別れるのであった。










END

アラン ( 2016/05/07(土) 05:28 )