4話
「リザードン!大文字!」
私は、サカキのポケモンに向かって先制攻撃を仕掛けた。サカキのポケモンはパルシェンを使っていた。タイプ相性的には、こっちが不利なのは確かだけど、戦うしかない。
「ハイドロポンプだ、パルシェン」
そういって、リザードンに向けて発射された。
「くっ……飛んで!リザードン!!」
飛ぶことを予想していたのか、ハイドロポンプがリザードン目掛けて、撃ってきた。いや、違う。まさか、冷凍ビーム…!?
「リザードンッ!!!」
リザードンは氷ってしまい、地面目掛けて落ちていく。すると、電気がパルシェンに向かって、攻撃をした。自分が指示したわけじゃない。じゃあ、一体誰が?電気が放たれた方へ振り向くとそこにいたのは、
「ファイア……」
私の後ろにいたのは、ファイアとピカチュウだった。氷漬けにされたリザードンはニドクインが持っていた。
「ピカチュウ、雷だ」
ファイアはサカキをにらんでいた。ピカチュウに指示を出す。雷雲がこっちに迫ってくる。雨も降りだした。崖の近くに、ファイアは立っていた。そう、ここはセキチクシティ。
(彼は無関係…することは一つ…悪く、思わないでねファイア)
ファイアの体を押して、崖に突き落とした。
「!!」
ファイアはびっくりした顔をしたまま落ちてゆく。崖の下は川だから、ひとまずは大丈夫だと私は思った。私は、苦しい顔を彼にした。
「まだ、ポケモンバトルは終わっちゃいないわ」
雨が降るなか、私はサカキに言った。ピカチュウとニドクインはファイアが落ちた崖を眺めている。リザードンをモンスターボールに戻して、ブラッキーを出した。