ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














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第六章 ファイア失踪事件
2話
「私は、ここら辺の近辺を空を飛んで、探すわ。また後で、貴方の所へ行く、それでいい?」

ポケモンセンターを出てて、リーフはグリーンに言った。

「………わかった」

悲しい声を出してピジョットを出し、空を飛んでグリーンはトキワシティへ行った。

「さて……レッドさんから聞いたところだけど、ファイアが居なくなったのは…研究所を一人で出ていったところ…」

でも、どうして?何か理由があるはずだけど、もう私が戻って来ないと思ったから?ずいぶん諦めが早い子になったのね…。前はそんな子じゃなかったのに…。空を飛んだのなら、誰かが気づくはず。でも、飛んでないとすれば…マサラタウンの…どこかへ行ったって事?ダメ、思い出せない…。三人で行った場所なのに…。……空を飛んでなくても、何かできるはず。行方をくらませる方法が…。

リーフはその場から一歩も動かず考え込んでいた。ポケモンセンターから出て来たレッドはリーフに気が付いた。だが、声はかけずにただその真剣な眼差しを見ているだけにした。

行方をくらませる…方法…あ、前にサカキに聞いた事が…。たしか、シロガネ山…シロガネ山は、強いポケモンがたくさんいる場所。そして、その頂上は吹雪が吹く場所。そこに行ったとして、何の理由があってそこに?行方をくらませて……自殺……?そんなわけないかもしれないけど、絶対に死んでほしくない…だって、悲しむから。……大体考えて、シロガネ山に居そうだね…っ。

少しだけ苦しくなったリーフは我慢した。グリーンを探して、私はリザードンを出して、空を飛んだ。

「確か、グリーンが言ってたのは、トキワシティよ」

「え?リーフ…わかるのか?聞こえなかったのに…口が動いてるだけで」

リザードンが尋ねた。

「サカキに…教え込まれてね。それでわかるのよ。リザードン、お願いね」

「了解!」

リザードンはそういい、トキワシティへ飛んだ。


その場にいたレッドはリーフを見ていた。飛んでいく姿を。そして、呟いた。

「やっぱり…あいつは、読唇術(とくしんじゅつ)を身に着けてたのか…下手すれば命狙われるからな。気をつけろよ、リーフ」

そういって彼はポケモンセンターに戻っていった。

アラン ( 2016/05/02(月) 18:26 )