ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜 - 第六章 ファイア失踪事件
6話
「うっ…ここは…?」

目を覚ますとそこはポケモンセンターだった。頭には包帯が巻かれていた。体をゆっくり起こすと、ニドクインとピカチュウの姿があった。

「よかった…」

「よかったじゃないですよ…もぉ」

ブラッキーが言うとニドクインがあきれた声を出して、言った。

「アハハ…」

半笑いしていると、

「アハハじゃないですよ!?よかったって言ってる事も可笑しいです!!下手すれば、私たち死んでたかもしれないんですよっ!?ピカチュウもピカチュウです!!ジムに行ったと思えば、爆破事故に巻き込まれて!」

ニドクインが怒って俺達を説教し始めた。

「あれは事故じゃねぇ。誰かが意図的に仕込んだ事件だ」

クールな姿を見せるピカチュウ。ピカチュウがブラッキーを見て言った。

「そう、意図的に仕込んだ事件よ」

ブラッキーは聞き覚えのある声を聴いた。声が聞こえた方向へ振り向く。

「ふふっ…」

「キュウコン!!」

窓に立っていたのはキュウコン。ブラッキーは彼女の名前を言った。




〜2〜

「う〜ん……ここは?」

「目が覚めたか」

声が聞こえる。この声…グリーン?

「服は濡れてたから、乾かしといた…ぞっ!!」

「…………」

無言でリーフはグリーンを殴った。

「言う前に殴るなっての!ポケモンに頼んだっていうのに…」

「あら、そうだった?ごめんなさいね。長袖の白いカッターシャツね…でも、ありがとう」

「別に、お前の為にしたわけじゃないからな!」

「ふふっ…照れちゃって。かわいいじゃない」

くすくす笑うリーフに照れるグリーン。だけど、すぐに顔を変えて、目線を変えた。

アラン ( 2016/05/03(火) 19:32 )