名探偵キュウコン スノークライシス プロローグ
夜の雪が降っている街、ヤマブキシティのとある家での会話だった。
「君は、探偵を止めた方がいい」
「……何でよ?」
ウインディに止められた。何で止めなきゃ行けないのか気になった。だから私は彼に聞いた。
「どうして突然探偵を止めなきゃ行けないのよっ!!」
「それは、何故かって…?」
ウインディはニヤリと笑った。そして、私の胸に拳銃を突きつけた。
「へぇ……アナタ、そんな事しちゃうんだね…」
窓まで追い詰められた。
「ほんとはこんなことしたくなかったさ。けど、俺はお前を殺すことに決めた」
「……アナタは、この、連続殺人の犯人」
「あぁ、そうさ」
そして、彼は拳銃の引き金を引いた。窓には染まる深紅の血が、ベットリとついた。だが、窓のガラスは割れキュウコンは、窓から外へ放り出された。雪降る街で染まる深紅の血。白から赤へ変わる雪。彼女の息は荒く苦しそうにしていた。彼は歩いていやって来た。
「これで、終わりだ」
頭に拳銃を突きつけた。そして直ぐに、引き金を引いた。街に鳴り響く銃声音。
「っ……!!」
上半身をベットから起こした。
「はぁ…はぁ…」
キュウコンは息を荒くして、部屋の窓を見つめた。
「…………大丈夫か?」
後ろから声が聞こえて、振り向くとピカチュウが腕を組んで私を見つめていた。
「ピカチュウ……」
まだ、苦しそうな顔をしていた。俺の名前を呼んだとき、悲しい声をだした。
誰が彼女の命を狙っているのか。誰でもいい。犯人さえ捕まえればな。
ピカチュウも、窓を見つめた。雪降る街で白から赤へ変わる事件を考えながら。