名探偵キュウコン スノークライシス 中編 〜二つの事件と演劇部〜
現場へ来てみると、遺体がポケモンの警察に運ばれて行く姿があった。
「ん…?ウインディじゃねーか」
「ピカチュウか。それにキュウコンまで」
ウインディがいる事に気が付いたピカチュウは声をかけると、ウインディも気づいて声をかけてきた。
「最近、女性が狙われてるから、気をつけろよ。今回の事件も女性が狙われたからな」
「………狙われたのって、ニドクイン?」
「……あぁ」
その言葉にウインディはキュウコンの顔の目線からそらして答えた。
「仲間に危害を加えた相手…一体誰だって言うんだよ」
「まだわからん…それと、現場にこれが落ちてたぞ」
ピカチュウは怒りながらも悲しみの声を出していた。少しウインディは黙り込んでから、キュウコンにあるものを手渡した。
「……弾丸とチラシ……」
「このチラシ、演劇部のじゃないか。ヤマブキシティのシルフカンパニーでやるみたいだな。俺らも、もぐりこんでやらないか?」
「……劇でも何か事件が…起こる気がするわ、ウインディ貴方も来て」
ピカチュウがキュウコンが持っているチラシを見て、言った。キュウコンは唇を少しだけ噛んでウインディに言った。ウインディは、うなずいた。
「俺も連れて行ってくれ。俺の読心術が役立つはずだ。裏の舞台で連絡する。だから耳にこれを付けていてくれ」
そういって出てきて渡してきたのは、ブラッキーだった。
「えぇ分かったわ。ついてきて」
キュウコンが喜んで言った。